出版社内容情報
この世界と隣合わせで謎だらけの"裏世界"をめぐる怪異探検サバイバル、第4巻。季節は冬、空魚の過去を巡る転機が2人に訪れる
内容説明
季節は、やがて冬へ。閏間冴月を信仰する団体による襲撃ののち、拠点となっていた“山の牧場”を調査する空魚と鳥子たち。裏世界はいまだに危険な謎だらけ、でもだからこそ未知の探検の魅力にも満ちている。空魚はふたりだけの探検のため準備を進めていくが、そこに過去、最も恐ろしい脅威が静かに迫る。鳥子は鳥子で何やら空魚に伝えたいことがあるようで―ここから先はもう戻れない、女子ふたり怪異探検サバイバル!
著者等紹介
宮澤伊織[ミヤザワイオリ]
秋田県生まれ。2011年、『僕の魔剣が、うるさい件について』(角川スニーカー文庫)でデビュー。2015年、「神々の歩法」で第6回創元SF短編賞を受賞。冒険企画局に所属し、「魚蹴」名義でTRPGのリプレイや世界設定も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
81
2019年12月ハヤカワJA文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作目。本作も文句なしに面白い。2019年ベスト・ワン級だ。空魚と鳥子の設定が楽しいし、世界設定も、展開も一級品。アニメ化おめでとうございます。2020/09/13
眠る山猫屋
66
「大好きだよ」この言葉が些か軽く、しかし着実に届く光景が美しい。閠間冴月の呪縛から解き放たれたとは言い難いが、鳥子の気持ちは少しづつ変わってきた。反対に空魚の方が(鳥子を巡る)気持ちを揺さぶられている。憎しみもまた、強い感情だから閠間冴月が介入する余地となるのか。禁后・パンドラや“山の牧場”のネットロアを経て、ふたりぼっちの裏世界探検は続いていく。温泉への小旅行では、巻き込まれた小桜がひたすら不憫(笑)お互いの百合心を把握し切れていない二人の保護者になってしまった小桜の苦悩が痛ましくも愛らしいよ(笑)2020/12/19
☆よいこ
65
裏世界ピクニック④BW読みホ▽[ファイル12.あの牧場の件]けん、ではなく”くだん”だろうな。カルト襲撃事件の後始末。DS研の汀曜一郎(みぎわよういちろう)が怪しカッコイイ。トーチライトは民間軍事会社[ファイル13.隣の部屋のパンドラ]空魚のアパートの隣の部屋。赤い人来訪。初めてのお泊り[ファイル14.招きの湯]秩父の温泉宿。温泉旅行3人旅[ファイル15.裏世界夜行]改造AP-1で初めてのキャンプ[参考文献]新耳袋読もうかな▽鳥子がぐいぐいくる百合み多めでした2024/06/22
キナコ
60
ここに来てカルト集団の後日談。あまり活発に動いていなかったDS研にも動きが。新たな組織の介入、空魚の過去に起こった怪異との対峙。一気に進んだ気がする。現実世界でもどんどん協力者が増えてきているのは頼もしい。今回は新しい裏世界での発見は少なかったが、キャラクターの過去が掘り下げられていたのは楽しかった。2022/06/05
しまふくろう
57
続けて購入。表紙も挿絵も可愛らしくて良かった。温泉シーンの三人が可愛らしくて大変宜しい。 物語はカルト集団の後始末と空魚の過去に関わる話。前巻が切欠で変化した鳥子の行動が露骨で、温泉とかお泊りの話題に食いつく勢いの良さに噴き出した。 本当に空魚が狙われているのか、それともただの現象なのか、続きが楽しみ。2019/12/29
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