出版社内容情報
敵支配星域から貴重な情報を持ちかえった恵一は、その活躍を妬む者たちにより抗命行為の疑いをかけられ、軍法会議にかけられる!
鷹見 一幸[タカミ カズユキ]
著・文・その他
内容説明
地球へと向かう快速艇の中に恵一とロボの姿があった。恵一は今、すべての任務を解かれ、強制休暇中だった。粛清者の本拠地への第一次偵察作戦は成功したが、そのさい恵一に抗命行為があったとの申し立てがあったためだ。ひさしぶりに帰った地球で地表に降りる恵一。そこには奇妙な地衣類の繁茂する泥の大地が広がっていた。一方、シュリシュクでは、アンドロメダ星雲に対する第二次偵察作戦が実施されようとしていた…。
著者等紹介
鷹見一幸[タカミカズユキ]
1958年静岡県生まれ。2000年“電撃hp”誌上に『時空のクロス・ロード ピクニックは終末に』が一挙掲載され、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノリピー大尉
16
第一次偵察作戦から帰還したケイイチを待っていたのは、抗命容疑による査問会議だった。 その背後に見えるケイローン第三軍上層部の主導権闘争・・・・。 一方、大規模な戦力で第二次偵察作戦が敵地アンドロメダ銀河へと向かうが、そこには新たな危機が。「人間というものは余裕がなくなるとまず笑いが消える。心に余裕を作りたければ、無理にでも笑うんだ。窮地に陥ったら、その窮地に陥っている自分を笑うんだ」(148ページ) 読後に気付いた表紙のイラストの意味。次巻では、シリーズ初の地上戦か? 2019/02/06
hisa_NAO
15
「宇宙軍士官学校―前哨―」全12巻+幕間、に続くシリーズ第二部三巻目。都合16冊目って事ですね。 数千万年来の敵:粛清者と戦う人類陣営:銀河文明評議会。主人公の活躍で、なんとか、その一員(下っ端)に認められた、地球人類。粛清者支配星域への攻勢偵察を開始し、本巻は、その第二波の顛末。まぁ、主人公がアレな時なので、ね。 しっかり構築された世界、ロジカルで迫力ある戦闘シーンが魅力。内省的な主人公の長々な独白が、好き嫌いを分けるか。脇役達の甘成分も有り。私的には、かなり好きなシリーズです。2018/09/08
dorimusi
8
2巻の攻勢偵察で恵一が抗命行為をしたとして査問委員会が開催。査問委員会はちょっと無理筋なので結果は予想通りだけどケイローンとロストゲイアーの社会の問題がなかなか難しい。でも小説的にはそこには踏み込まないのかな。まぁ宇宙SF感なくなりそうだしその方が良いけど。 無実になったので次はコンバットレスキュー。2025/03/01
Abercrombie
7
○ ”世の中を裏で動かす悪いやつら”はどこにいるのか? 答えはそれがあると信じる人間の内側。そんなくだらない人間たちの起こした査問騒ぎに巻き込まれ、強制休暇を取らされた主人公の小旅行。狭山丘陵ではニューヒロイン?が登場したし、ひさびさの宇宙士官学校訪問はスピーチと艦隊シュミレーションが楽しかった。2018/10/06
nas
6
ちょっと異世界もの感出てきたな2019/11/19