出版社内容情報
勘当されて辺境星域へとたどりついた大商家の若旦那と、祖父の食堂をついだばかりの少女コノミが巻き起こす抱腹絶倒の食べ物小説
内容説明
時は人類を過保護すぎるほど守ろうとした機械知性“太母”が“涅槃”へと旅立ったあとの時代。中央星域の大商家の若旦那マルスは、人柄はよいもののだまされやすく、勘当されて辺境の宇宙港へと流れてきた。行き倒れた若旦那を救ったのは、祖父の食堂“このみ屋”を再開させようとがんばる少女コノミ。ふたりは食材の不足、単調なメニュー、サイボーグや異星人という奇天烈な客にめげず、創意工夫でお腹と心を満たしていく!
著者等紹介
銅大[アカガネダイ]
1964年生まれ。SF‐TRPG『スターレジェンド』『エイジ・オブ・ギャラクシー』のゲームデザインを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
126
うーん、まあまあ。もうちょっとライトなSFかと思ったけど、意外とグルメ的な側面は弱めでガッチリしたスペースオペラだった。そもそも地球人を保護していた超知性が涅槃に旅立って、その超知性が残したギフトというオーバーテクノロジーが存在する世界で、人類の処遇に対していろいろな意見がある感じ。そういう世界観は好きだけど、どうもキャラクターが陳腐で変にラノベ的。話の展開もなんかわかりにくいところがあったかも。2020/11/03
よっち
34
機械知性により過保護過ぎるほど守られた宇宙世界。中央星域の商家を勘当されたお人好しな若旦那マルスが、辺境の宇宙港でかつての奉公人・祖父の食堂〈このみ屋〉を再開させようと頑張る少女コノミと再会する物語。宇宙グルメを期待して読むと、計算され過ぎた調整食や厳しい辺境の食糧事情に面食らいますが、どんどん厄介事に巻き込まれてゆく若旦那に、バイタリティあふれるコノミや若旦那の妹、異星人まで絡むカオスな展開には勢いがあって、あれ?と思うようなところも散見されますが、荒削りながらもなかなか面白いものを読めたと思いました。2017/12/27
ぜんこう
23
宇宙港、若旦那、食堂「このみ屋」・・・何となく相いれない設定だけど、読み進めるとしっくりくる不思議w どこにいても食事って大事。 感動は少ないけど、軽く読めて楽しい。 続編が出るとうれしい。2018/03/24
緋莢
21
中央星域の大商家の若旦那だったが、勘当されてしまったマルス。流れ着いた辺境の宇宙港で、かつての使用人・コノミと再会。コノミは祖父の食堂「このみ屋」を再開させようとしていて、という話。<食材の不足、単調なメニュー、サイボーグや異星人という奇天烈な客にめげず、創意工夫でお腹と心を満たしていく!>とあらすじにはありましたが、正直、そういう話だったか?というのが読了後の感想。描写されているもののイメージが上手く出来ず、物語に入り込めなかったのが原因かもしれません。 2018/02/03
かおりっくま
20
しっかりしたSFだった。キャラもたってて面白い。だけど、どうしてだろう?出てくる料理があまり美味しそうじゃないのにお腹が空いてきた(笑)昼ごはんにします。3分でゆで上がるパスタと混ぜるだけのソース、インスタント味噌汁と昆布の佃煮、煮豆(手抜き)2019/04/30