内容説明
女優毒殺事件を追う浜崎は、友人の記者・古谷野や歌手の福森里美らの協力で、殺された絵里香が映画会社元社長の愛人だったことを知る。元社長は消えた依頼人・栄子とも関係が?さらに調査を進めるうちに、女優殺しと、探偵だった亡父が調べていた現金輸送車強奪事件との間に奇妙な繋がりを発見した。だがまもなく、浜崎は何者かに襲われ…ジャズや映画が全盛の70年代を舞台に贈る極上の私立探偵小説。
著者等紹介
藤田宜永[フジタヨシナガ]
1950年福井県福井市生まれ。早稲田大学第一文学部中退後、渡仏し、エールフランスに勤める。帰国後、フランスミステリの翻訳やエッセイを手がけ、1986年『野望のラビリンス』で小説家デビュー。1995年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞を受賞。犯罪小説やハードボイルドから恋愛小説や家族小説まで幅広く手がけ、1999年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年には『愛の領分』で第125回直木賞、2017年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハスゴン
25
この時代ならではの雰囲気があり、今からするとまどろっこしい場面もあるがまたそこがいい!2018/01/05
ソラ
23
話として筋を追っかけるというよりも個人的には雰囲気を楽しむみたいなところがあったなぁという感じ。初めて読んだ作家でしたけどわりといろいろ受賞歴もあって有名な人ということで他作品も読んでみたいなと思う。2017/06/24
ぷにすけ
13
義父が亡くなった真相、愛した女性が事件の黒幕?という展開の中でも淡々と事件解決に向けて行動する主人公。まぁこれくらいでなければ大物と呼ばれる人物たちとやりあえないかぁ。次回作にも期待!2021/03/21
ひろ
3
別れたはずの女と男なのに・・・・ どうしてそこまでして、動機に理解できない。 それが女と男の関係なんでしょうかね。2018/01/04
丘の十人
1
最後まで粋なセリフとそれぞれそれなりにかっこいい登場人物、一気に読ませてくれました。チャンドラーの雰囲気を感じました。ハードボイルドですねぇ。1970年代の雰囲気もよく、昔の歌舞伎町が眼に浮かびます。2017/09/23