出版社内容情報
2012年、オリンピック開催に沸く英国。アフガン帰りの女医ジョーと謎の同居人にして顧問探偵シャーリーの衝撃的な出会いと事件。
高殿 円［タカドノ マドカ］
内容説明
２０１２年、オリンピック開催に沸くロンドン。怪我で除隊して以来、次の就職先が見つからない女医ジョー・ワトソンに、ベイカー街２２１ｂでのフラットシェアの話が舞い込む。だが、シェア相手が特別だった。同居人―シャーリー・ホームズは、頭脳と電脳を駆使して英国の危機に立ち向かう、世界唯一の顧問探偵だというのだ。ある日、女刑事グロリア・レストレードが訪ねてくる。遺体がピンク色に染まる中毒死が頻発しているらしい。いまだ無職のジョーはシャーリーに連れられて調査に赴く。それは、二人がコンビを組む、初めての事件だった。クール＆クレバーで電脳を駆使する名探偵シャーリー・ホームズと、だめんず好きでお人好しの女医ジョー・ワトソン―コナン・ドイルの正典の主要キャラたちを男女逆転させ、さらに舞台を現代へとアレンジ。目覚ましい独創性と原作への愛に溢れた、新時代のホームズ・パスティーシュ登場！
著者等紹介
高殿円［タカドノマドカ］
１９７６年兵庫県生まれ。２０００年に第４回角川学園小説大賞奨励賞を受賞し『マグダミリア 三つの星』でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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mocha
102
もしホームズが女子だったら。もし現代だったら。もし情報データがバンバン使えたら・・。もしもーし！どこまで行くの？美しい緋色の表紙からシャーロキアンのための作品かと思ったら、かなりラノベ寄り。ミステリーだけど設定のユニークさを楽しむ作品だと思う。ワトソン嬢もけっこうな過去を秘めてるようなので、続編出るかな？2019/07/22
佐島楓
72
シャーロックホームズのパスティーシュとあるが、それを念頭に置く必要なく面白かった。現代のロンドンを暴れまわるシャーリーとジョー、ふたりの活躍がこれからも続くといいな。2017/01/03
Bugsy Malone
70
これ面白い。アンドロイドと呼ばれながらもガラス細工の様なシャーリーも、脛に傷だらけの迷えるジョーも、はたまたいきなり裸での登場のゴージャス極まりないマイキー(雰囲気がレイチェル・ワイズっていうのが堪らない)にメリル・ストリープ似の蜘蛛の女王モリアーティ女子も。事件はもうさて置いてもこれだけの個性の応酬だけでも面白い。本書では女性だったホームズ達を作中作で男性に変えている発想も良かった。続きも読みたいのでブクオフオンラインしちゃいました。2022/08/16
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
66
表紙がカッコ良過ぎ！挿し絵が美人！『トッカン！』で有名になった方。2019/03/02
りゅう☆
62
金なし職なし元軍医ジョー・ワトソン♀は、容姿端麗で人工心臓を持つ顧問探偵ホームズ♀とシェアハウスをスタート。ある日、一酸化炭素中毒と思われる女性4人の遺体発見。偶然ではなく殺人事件を疑うホームズ。予想だにしない殺人方法を暴く見事な頭脳と観察力。並みの人なら絶対辿り着けないからこそシャーリーの凄さが際立つ。ジョーの一人称語りの物語で共感しやすい。電脳家政婦、英国政府官僚の姉、ロンドン警視庁警部など個性的なキャラが魅力的。犯罪界のドンで蜘蛛の女王と呼ばれるヴァージニア・モリアーティとの因縁対決が今後見ものだ。2024/11/27
