出版社内容情報
ゲームが世界の中心である未来。ゲーム内で独自進化した生物や現象を発見し、現実に応用するハンター達の争いが現実を震撼させる
内容説明
大規模多人数同時参加型オンラインRPG“セルフ・クラフト”のゲーム世界では、人工生命“G‐LIFE”が奇跡の独自進化を遂げていた。ゲーム内のド田舎村で旅人を迎える役目のエリスは、九州女性(?)のノンプレイヤーキャラクター。砂漠で彼女の命を救ったプレイヤーのGENZは、G‐LIFEの不可思議な生態を研究しているという。そこへ謎のハッカー集団の侵入事件が―世界最高の熊本弁ファンタジーSF!
著者等紹介
芝村裕吏[シバムラユウリ]
ゲームデザイナーとして、第32回星雲賞メディア部門及び、第5回日本ゲーム大賞優秀賞を受賞した『高機動幻想ガンパレード・マーチ』及び、『Aの魔法陣』、『東国争乱』、『絢爛舞踏祭』などを手がける。近年は数多くの漫画原作を執筆し、作家としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
26
ゲーム内で独自進化した生物や現象を発見し、現実に応用する為にゲーム内で活動をするハンター達の争いを描いた話。MMOゲームのNPCがヒロイン、人口生命体に関するアレコレ、ラブコメと色々内容がありすぎて、何が何だかよく分からなかったです。唯一分かったのは方言女子はやっぱり可愛いってことくらいでしょうか。ヒロインの恋のお相手がやたらとテンションの高い老人っていうのも、イマイチしっくりこなかったし、設定は良かったけど自分にはハマらなかったですね。シリーズっぽいけど、次巻買うかは微妙。2015/12/02
よみーぬ
25
砂漠でちくわを研究する老人GENZと、彼に恋したNPC少女エリス。ゲーム世界にちくわの生存戦略を絡めた設定が大好物でした。ただ、語り手であるエリスが恋愛体質すぎて話が本筋から何度も脱線します……。仕方がないので、エリスは生後間もない赤ちゃんだからと許すことにして読み切りました。エリス、どうかこれからもGENZのもとで健やかに成長して、慎み深い熊本女になってくださいまし。2017/05/24
いえっさ
20
表紙とあらすじに惹かれて購入しましたが、小説の中に出てくるゲーム単語が難しいのと、ヒロインの子がなぜ熊本弁を話すのが謎です。はっきり言って内容を理解するのが難しい本でした。つまらないとまではいきませんが、表現力がないかな。なんだろう…うーんといった一冊でした。2015/12/10
miroku
19
最近ではマジオペやカナンの印象が強いが、元々ゲームデザイナーだった芝村さんの本来のフィールドはこのあたりなのかもしれない。2016/12/06
ローリー
17
電子書籍にて読了。基本的にゲームはファミコン(少しだけサターン)止まり。そのため、ネットゲームの世界は詳しくないので、専門用語などはあまり分からなくて説明頼りでしたが、いつもの芝村作品に出てくるツンデレヒロインが熊本弁で楽しい存在でした。ネットの中では時間が早く進むので、シミュレーションをすることによって現実世界よりも進化が早く、それによって色々な発明、発見をするのが将来の流行になっているというのは面白いですね。鈴木光司の『リング』『らせん』『ループ』の三部作を思い出しました。続巻も読もうと思います。2017/06/01