出版社内容情報
NHKドラマ化! 大学病院から新生児が誘拐された。それは、生殖医療の闇を衝く事件の始まりだった!社会に波紋を投げかけた話題作
内容説明
城南大学病院は衝撃に震えた。生後三日の女児が新生児室から連れ去られたのだ。誘拐された児は病気を持っており、救出は一刻を争う。やがて院長あてに身代金要求の電話が…狡猾な犯人に翻弄され、焦慮に駆られる警察。医師たちも動揺を隠せない。だが事件はまだほんの序の口だった。さらなる衝撃が病院を襲う!医療最前線の先にある危機を描き、社会に大きな波紋を投げかけた力作を全面改稿。NHKドラマ化の話題作。
著者等紹介
岡井崇[オカイタカシ]
医学博士。社会福祉法人恩賜財団母子愛育会総合母子保健センター愛育病院長。1947年和歌山県生まれ。1973年東京大学医学部を卒業後、東京大学医学部助教授、昭和大学医学部産婦人科学講座主任教授、昭和大学病院総合周産期母子医療センター長等を経て現職にいたる。2007年に、産科医の不足と無過失輔償制度の実現を訴える小説『ノーフォールト』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yu
43
Kindleにて読了。NHKでドラマ化されていたようで、そういやチラっと見たような・・・。ただ、原作とはちょっと違うようで。 育ての親と生みの親、優良な子供、遺伝子の操作。何とも身勝手な犯人にはただただ腹が立つ。けれど、ラストがちょっと切ない。望美ちゃんのその後は、一体どうなるんだろう。登場人物は多いし、専門用語は多いし、なんだか難しいしで、読むのに苦戦。しかも、メンドくさいところは飛ばし読みして、なんとか読了。 一件落着とは言えないお話だった。2016/01/23
ひめ
32
私が想像していたデザイナーベイビーは、いろんなパーツを選んで自分の子供を作れるというものでした。でもこの小説では、まだそこまでSFではなかった。そりゃそうだよね。どこまで人間が作っていいのか、選別していいのか。あらかじめ病気になるのがわかっているなら、そのリスクを取り除く。それは命に係わる病気。命にかかわらない病気ならほっておくのか? こんな問題を考えるためにも、文系、特に倫理や哲学という学問が必要なんだと思うのですが、今の文科省は何を考えているのだか!この本には関係ないけれど。2016/03/02
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
27
NHKでドラマ化ということで、ドラマ第1話を見てから読み始めた。しょっぱなから全然ドラマと違う…。これはドラマも原作も両方楽しめるパターンかも。話は新生児が病院から誘拐されるところから始まり、舞台はアメリカへも飛び火する。現在も医師をしているという作者の書く小説だからか専門用語や、難しい内容が多くて、何度も寝かけてしまった。頑張って読んだという印象。内容は、読んでる間は一生懸命読んでて、ミステリーとしてはそこまで面白くなかったけど、体外受精なとの妊娠の仕方について考えさせられるところが何度もあった。2015/09/26
hope
20
新生児が行方不明になった。攫われたのは優秀な親を持つダウン症の子供。誘拐犯からの脅迫電話と、院内で次々に起きる不審な事件。怪しい新興企業も絡み、刑事たちも振り回され…。 子供が欲しいという切実な願い。命の選別と遺伝子操作。最先端の医療現場に一体何が起きているのか?2022/10/30
さち@毎日に感謝♪
19
子供が遺伝子で操作されて産まれる時代がすぐ側まできている事を考えながら読みました。テーマは良かったのですが、登場人物が多過ぎて途中で飽きそうになったのが残念です。2016/01/16