内容説明
壁に向かってオートバイで全力疾走をする度胸試しのレース、トマト・ゲーム。22年ぶりに再会した男女は若者を唆してゲームに駆り立て、残酷な賭けを始める。背後には封印された過去の悲劇が…第70回直木賞候補作の表題作をはじめ、少年院帰りの弟の部屋を盗聴したことが姉を驚愕の犯罪に巻き込む「獣舎のスキャット」等、ヒリヒリするような青春の愛と狂気が交錯する全8篇を収録。恐怖と奇想に彩られた犯罪小説短篇集。
著者等紹介
皆川博子[ミナガワヒロコ]
1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を、時代小説『恋紅』で第95回直木賞を、幻想小説集『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、歴史ミステリ『死の泉』(早川書房)で、1997年の「週刊文春ミステリーベスト10」の第1位に選ばれ、第32回吉川英治文学賞を受賞した。2011年に上梓した『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』(早川書房)が各誌の年間ミステリ・ベストで上位を占め、2012年に第12回本格ミステリ大賞を受賞。さらに2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝くなど、第一線で活躍し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃん
文庫フリーク@灯れ松明の火
優希
勇波
青蓮