ハヤカワ文庫<br> トマト・ゲーム

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ハヤカワ文庫
トマト・ゲーム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150311971
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

壁に向かってオートバイで全力疾走をする度胸試しのレース、トマト・ゲーム。22年ぶりに再会した男女は若者を唆してゲームに駆り立て、残酷な賭けを始める。背後には封印された過去の悲劇が…第70回直木賞候補作の表題作をはじめ、少年院帰りの弟の部屋を盗聴したことが姉を驚愕の犯罪に巻き込む「獣舎のスキャット」等、ヒリヒリするような青春の愛と狂気が交錯する全8篇を収録。恐怖と奇想に彩られた犯罪小説短篇集。

著者等紹介

皆川博子[ミナガワヒロコ]
1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を、時代小説『恋紅』で第95回直木賞を、幻想小説集『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、歴史ミステリ『死の泉』(早川書房)で、1997年の「週刊文春ミステリーベスト10」の第1位に選ばれ、第32回吉川英治文学賞を受賞した。2011年に上梓した『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』(早川書房)が各誌の年間ミステリ・ベストで上位を占め、2012年に第12回本格ミステリ大賞を受賞。さらに2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝くなど、第一線で活躍し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

146
凄まじい。残虐性、狂気、情欲、そして悲しみも。仄暗い情念の渦に巻き込まれ、どんどん消耗していくのを感じるのだが、頁をめくる手を止められなかった。「私は大丈夫なのだろうか」不安でいっぱいになるが、全く自信がない。こんな小説、40年も前に書いてたのか。すごい。2016/03/31

文庫フリーク@灯れ松明の火

137
帯に踊る「皆川博子がいかに『最初から完成された作家』であったかを、ぜひ確かめていただきたいと思う」の文字。およそ40年以上前に執筆された短編8編。小説現代新人賞「アルカディアの夏」(初出73年)が、皆川さんの持つポテンシャルの高さに与えられた賞とすれば、「遠い炎」(初出75年)「花冠と氷の剣」(初出76年)は僅か2~3年の歳月がもたらした完成度の高さに、格段の差を感じる。『薔薇密室』の【美しき劣等体】想起させるフェンシング部・和重の左手。猟奇的でありながら昏い諧謔味感じる「獣舎のスキャット」最も好みは→続2015/07/27

優希

103
愛と狂気に包まれ、全体的に病んでいますが、美しい短編集でした。濃密な空気が体にまとわりつくほどじっとりとしていて、息苦しさを感じました。鬱々としていて、胸焼けがするような余韻が残ります。綺麗でないもの、醜いものを抉り出される感覚に陥るのに夢中になって貪ってしまいます。淫靡でエロチックな世界に触れるのはまさに危険。それでも読まずにいられない魅力を感じずにはいられません。皆川博子の世界に毒されているのに心地よく酔い仕入れているのでしょう。2015/09/14

勇波

93
まず本書に収録されている8つの物語が70年代に世に出されたという事に驚きです。当時この皆川先生独特の「狂気」を読んだ人達がどう反応したのか非常に気になります。『アルカディアの夏』が一番お気に入り。最後の『漕げよマイケル』も推理要素と狂気世界が融合し最高です。華麗な狂気に圧倒されたい方には超オススメです★2015/10/24

青蓮

93
「トマト・ゲーム」「アルカディアの夏」「獣舎のスキャット」「蜜の犬」「アイデースの館」「遠い炎」「花冠と氷の剣」「漕げよマイケル」短編8編収録。どの作品も面白くて一気読みでした。「獣舎~」と「蜜の犬」は別の本で読了していましたが、改めて読むと酷く不健康で毒々しい。でもこの手の作品は大好物です。「華麗な狂気の世界」をもっと見せて欲しい。2015/06/11

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