出版社内容情報
黒猫と付き人がバレエ鑑賞中に遭遇した事件は、どうやら黒猫の過去と関係するようで……
内容説明
たがいに微妙な距離感を継続中の黒猫と付き人は、バレエ『ジゼル』を鑑賞中にダンサーが倒れるハプニングに遭遇する。五年前にも同じ舞台、同じ演目でバレリーナが死亡する事件が起きていた。付き人はガラスアーティストの塔馬から聞いた黒猫の過去と事件との関連を気にするが、黒猫は何も語らない…ふたつの事件の真相、そして最終講義とは―クリスティー賞受賞作『黒猫の遊歩あるいは美学講義』に続くシリーズ第2弾。
著者等紹介
森晶麿[モリアキマロ]
1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
64
タイトルだけ見たら最終巻かと思った。そうじゃないみたいで良かったけど。このシリーズ、ロマンティックな雰囲気が秀逸。黒猫の過去について、最初はえー…って思ったけど、落ち着くところに落ち着いてよかった。2014/06/21
絳楸蘭
44
題だけで最終巻!?と思ったけど、そんなこともなかった(続きが単行本で出てるし)…。ある意味終わりには違いないけど。黒猫の手の上でいいように転がされているように見えて、たまに本音をこぼさせる付き人。二人の関係性をハッキリさせたいんだろうけど、周りから見ればダダ漏れな感じがこそばゆい。離れた場所にいる二人はこれからどうなる?2014/06/09
poke
39
淡々と読み進みて終わってしまうかな?と思ったけど、最終章でドキドキしました。黒猫かっこいいでしょ。2016/02/06
ダージリン
35
長編もなかなか読ませますね~美しく、ロマンチックな終焉です。そしてやはり黒猫がクールで格好良過ぎて(パフェを食べていても)ため息ものです(笑)。2014/06/11
ゆう
31
黒猫シリーズ第2弾。黒猫の学生時代からの友人と元恋人が出てきてモヤモヤの付き人。あーもどかしすぎていぃ~ってなる!恋愛に慎重っていうより不器用オクテ女子なのよねぇ。。最後は二人らしくてよかったけど。「一度見てみたかっただけ」って…黒猫ってばもうっ!2014/05/27