出版社内容情報
2つの世界がひとつになるきっかけは、謎の手拍子だった──SFコンテスト最終候補作
内容説明
何気なく見ていたテレビから流れだした奇妙な手拍子。気がつくと「私」は、いつの間にか頭を失っていた…。いっぽう、精神科医の満ちるは、ある日患者・小川少年のケアを依頼される。主治医の松下とともに面会した彼女は、少年の手のひらにあいた穴の存在に気づいた。その刹那、奇妙な手拍子が病気に響きはじめ、満ちるたちは謎の空間へと飛ばされてしまう―重なりあうふたつの不思議を描く、新世代の幻想小説登場!第1回ハヤカワSFコンテスト最終候補作。
著者等紹介
坂本壱平[サカモトイッペイ]
1976年東京都生まれ。明治大学法学部卒。2013年、第1回ハヤカワSFコンテスト最終候補作である『ファースト・サークル』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
37
幻想小説との紹介もある通りなんともつかみどころのない不思議な雰囲気の小説。上手いこと情景が思い浮かべられないところもあったけれども何か引きこまれた。2013/12/21
けいちゃっぷ
8
「八分の十一拍子の変拍子」と描写されている手拍子の元ネタは、パット・メセニー・グループの「ファースト・サークル」という曲らしいが、この曲から着想を得たのかね。 ふたつのいささかシュールな世界が交互に描かれているのだが、これも幻想小説なのか。 ただ、こういうのは「なんでも有り」になっちゃう恐れがあるよね。 この小説の雰囲気は嫌いではないが。 328ページ 2015/10/06
EnJoeToh
5
謎の上手さ。2014/02/03
記憶喪失した男
4
一貫した筋がない。だから、ふわりとしているけど、あまり斬新さは感じなかった。2014/02/01
ソラ
3
【再読】2023/11/07