出版社内容情報
異星生命体と二足歩行兵器の総力戦。前人未踏領域へ進化したリアルロボットSFの頂点
内容説明
地球に飛来した謎の渡来体が建設した軌道リング・STPFは“究極的忌避感”と呼ばれる苦痛を生物に与える作用があった。リングの一部は四国に落下、そこから発生した生物・キッカイは特殊な遺伝メカニズムで急速に進化し、人を襲った。日本政府はキッカイ殱滅のため、二足歩行兵器・ダイナミックフィギュアを開発する。19歳の栂遊星はその操縦士として訓練を受けていたが―。実力派による究極のリアル・ロボットSF。
著者等紹介
三島浩司[ミシマコウジ]
1969年生まれ。関西大学工学部電子工学科卒。電気関連会社退社後、小説執筆を続ける。『ルナOrphan’s Trouble』で第4回日本SF新人賞を受賞し、同作で2003年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiseiok
13
【ネガティブ感想です/閲覧注意w】リアル怪獣物からリアル巨大ロボット物へ…という流れで手を付けましたが、読メ始めてから初の途中挫折、しかも上巻八分目。読書目線が滑りまくって全く楽しくなくてギブアップ(^^;。下巻解説によると、著者としてはキャラクター小説には興味がなく、なによりこだわったのは設定との事。この読み味は作者は想定内、自分は想定読者外でした(笑)。つい比べてしまう『機龍警察』が自分的にジェットコースターだとすれば、本作は同様に平地の人力トロッコといった印象でした。ホント読んじゃってごめんなさい。2014/08/16
緋莢
12
突如、現れた渡来体が、わずか十六日で地球の周りにリング状の構造体を建造。STPFと呼ばれるそれの2つ目が作られようとする中、新たな渡来体が出現。その建造を巡って、戦闘を始める。STPFの一部が四国に落下、そこから発生した〝キッカイ”と呼ばれる生物が現れ、それに対抗すべく 二足歩行兵器・ダイナミックフィギュアが作られて…大森望書評で巨大ロボットものと紹介されていて、興味を惹かれた作品。ただ、文章が壊滅的に自分にあわず、何とか読み進めるも600ページは長すぎ…という、思いしか出てきませんでした。2023/11/13
ドル箱
10
上感想。ん?「泣いた赤鬼」か「桃太郎」がベースなのかな。近未来SFメカアクションなのですが、何故か「絵本」に見えてしまう。色んな設定で作り込まれていて、なかなか悪くないのですが、ちょっとプロットが雑ですかな~。まず「起」の発祥の説明不足、5W1Hが出来ていない(何故そういう起源になったかが説明出来ていない)次、二種類の種の行動原理が何時そうなったのか、次、それぞれの立場の心理描写と行動描写が突発的(特に他サイドの描写)で、そこの彫りが欲しかった。それとも下巻でそこをじっくり書くのか?下巻で総評したい。2014/08/03
クライン
9
「シオンシステム」が私にはも一つティン♪とこなかったので入手を迷っていたが、筋を眺める限り本線にはキてる内容なので購入。だが読まず嫌いを後悔する破目に(>_<)。登場人物も多く、SFらしい設定も満載だけれどページが進むことといったら。場面もよく変わるけど繋がりも滑らか、おかげですんなり、コックピットに乗り込む如く物語に入っていける。キャラがそれぞれ丁寧に描写されているのも好ましい。仔細は下巻読了後といたしますが、何処に着地、飛翔していくのか楽しみです。是沢氏にシビれて憧れるウ!2013/09/21
はなはな
6
人型ロボットをなぜ導入するか。これがきちんと説明されたSFは面白くなると思ってますが、この作品はまさに該当しました。登場人物は、癖があり、文体はやや読みにくくもありますが、読み進めとそれが旨味になってきました。後半楽しみだー。2014/09/20