ハヤカワ文庫<br> 姫百合たちの放課後

電子版価格
¥671
  • 電子版あり

ハヤカワ文庫
姫百合たちの放課後

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150309336
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「ああ、静香お姉様!気高く清らかな白百合!わたくしがあなたを守ってさしあげます!」―サディストの魔手が迫る美しき先輩・静香の純潔を守るため、一計を案じた女子高生・純子の奮闘を描く表題作、オリンピック正式種目となった“自慰道”に懸ける青春「花と指」、地球外生命の侵攻から人類を救うレズビアニズムの奇跡「2001年宇宙の足袋」など、可笑しくも甘酸っぱい全9篇を収録する“百合コメディ”作品集。

著者等紹介

森奈津子[モリナツコ]
1966年東京都生まれ。東京女子大学短期大学部英語科、立教大学法学部法学科卒。1991年、『お嬢さまとお呼び!』でデビュー以後、『お嬢さまシリーズ』『あぶない学園シリーズ』などの少女小説で人気を博す。90年代後半からは一般文芸にも進出し、日本SF大賞の候補となった作品集『西城秀樹のおかげです』『からくりアンモラル』(ハヤカワ文庫JA)をはじめとして、性愛をテーマにしたSF、ホラー、現代小説などの長短篇を数多く発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

286
レズビアン・コメディという、個人的に初めて挑んだジャンルの短編集。おもしろかった。ただしポルノ作品でもあり、女の子同士の床風景の描写もしっかりじっくりねっとりなされているので、そういうのが生理的に受け付けられない人はやめとくべし。ギャグ色の強弱は作品によって変わるが、ギャグセンスも素晴らしいので笑える話のほうが楽しい。とくに冒頭の『姫百合たちの放課後』において主人公の純子を呼ぶ友人のセリフ「ぢゅんこーっ! ぢうんこーっ! ぢ・うんこーっ!」にはKOされた。ことほどさように下品な本。だが、それがいいのだ。2016/02/26

黒瀬

139
すみません。終始コメディ調でとても面白かったのですが、これは男子禁制でございもした。ございもしたよ。 著者の方が「中身がアレなのに、装幀は美しいですね」と編集の方に言ったほどアホな(褒め言葉)短編集です。とにかくボケとツッコミの応酬がテンポ良く且つ秀逸で、終始R18なのにそれを感じさせない清々しさ。 唯一世界観が繋がっている巻頭二作品が特に好みで何度も「フフッ」と笑ってしまいました。本郷レイさんが不憫すぎる(笑) 飛行機が怖くて妄想が暴走する姉を羞恥に耐えながら必死に宥める妹も面白い。 2020/05/11

はらぺこ

41
短編集。百合コメディー。 『姫百合たちの放課後』と『姫百合日記』は絡みの描写が無いので深夜のアニメにすれば人気が出るんじゃないでしょうか。交換日記の遣り取りは普通に笑えました。『放課後の生活指導』は前の2つとのギャップでかも知れませんが1番エロかったです。 全体的に手足を拘束するパターンが多くて飽きましたが、チョット間を置いて読んだらエロかったです。2015/01/08

姉勤

40
西日の射し込む校舎の裏に、「○○ちゃん」、「お姉さま」、な世界を覗いてみようと思ったら、○○(伏字)が必要な同性愛かつ、緊縛&各種オプション付きな官能短編小説集だった。かつ、ギャグが、諧謔が、パロディ、そして特殊設定が、ムラっ気より笑いの方が先だち(トリプルミーニング)、久々にイリュージョンを堪能した。設定も著者がベテランさんなので昭和テイストに溢れ、その点も含め、表紙の愛らしさに惹かれて読むと、撃沈の確度は上がる。巻末の私小説ならぬ私妄想の一編は、嗜虐の詩。唯一登場する少年は、童貞より先に貞操を失う。2019/01/20

明智紫苑

33
私が読書メーターでのツイッター連携を解除した最大の理由であるお方の本。私はツイッターユーザーとしての森奈津子氏は苦手で、ブロックさえしている上に、森さんと敵対しているツイッターユーザーさんたちを何人かフォローしているのだけど、森さんの小説までは嫌いにはなれないのだ。ただ、18禁ではない内容の最初2篇は素直に好きだけど、露骨に18禁の一連のレズビアンSMは私の好みには合わない(ちょっとクド過ぎる)。これから再読する予定の『耽美なわしら』のような非18禁小説の方が面白い。2020/05/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/564567
  • ご注意事項