内容説明
ケイロニアからの使節が到着し、クリスタルはその歓迎のあわただしさに包まれていた。しかしマリウスは、自らの去就を決めあぐね、パロ側でもその存在をもてあましていた。一方、催眠治療の結果、グインの記憶は古代機械に深く関係していることが明らかになり、グインを古代機械のもとへ連れて行ったところ、一度封印された機械がよみがえり、彼の体を光線で覆い、ついにその記憶を失踪以前のものに「修正」してしまった。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
173
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝120巻(147/180)です。本巻は、フロリー旅立ちの巻でした🐆 著者は、本巻を病床で執筆していたようです。 続いて正伝121巻へ2022/11/01
nonたん
27
ヴァレさん、置いてかれる。マリニア行く。グイン様もモヤモヤしながら行く。みんなおしゃべり大好き。マリウスの決心はいつまで続くのか。え?次はグイン様の凱旋だよね…ミロク?2013/09/20
瀧ながれ
25
120巻にして(そして著者自身病床にあって)、物語世界をさらに広げようとするのか、と顎が外れる。グインが自分たちを忘れたことを機に、フロリーはスーティとともに、信仰するミロク教の聖地ヤガを目指すことを決める。それを聞いたヴァレリウスは、改めてミロク教の拡がりを直視し、無視できない状況なのではないか、なんたって自国パロの頭脳であるヨナがミロク教徒だよおい!と考えるのである。ここから始まるのか、ミロク教ネタ…(目眩)。グインはヤンダル・ゾックのこともよく覚えてないそうです。なんだったんだここまでのハナシ!2016/09/04
きらら@SR道東民
23
ここにきてミロク教がクローズアップされ、56億年とはあまりの年月に絶句させられますが、弥勒に繋がるんでしょうか。それにしてもヨナの爆弾告白にはビックリ、ヴァレさんの嫉妬混じりの動揺が可笑しかったです。2016/01/27
Toshy
20
みんなの旅立ちの巻。これから物語が広がって行く感じはするけれどどこまで進むのかは不明です。2014/07/11