内容説明
タイスを脱出したグイン一行は、それぞれの思いを胸にパロに入った。クリスタルでグインはリンダと再会を果たすが、リンダの喜びとは裏腹に、グインの記憶が戻ることはなく、タイスでの負傷の手当てとともに、ヨナによって催眠術を使った記憶の治療が開始された。ところが、リンダの手がグインに触れたとき“何か”が起こり、二人は通常の人間には見えるはずのない、時空を超えた世界をかいま見る驚異に遭遇するのだった。
著者等紹介
栗本薫［クリモトカオル］
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。７７年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。７８年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、ＳＦ、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、２００５年に１００巻を達成し、早川書房より継続刊行中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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starbro
158
★超大作（公式表現：未曾有の大河ロマン）『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト（ギネスに挑戦！） https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝119巻（146/180）です。本巻は、グイン、パロ・クリスタルでの療養＆リセットの巻でした🐆 この頃から著者は、かなり体調を崩していたんですね。 続いて正伝120巻へ2022/10/31
きらら＠SR道東民
29
グインの記憶がすっかり戻るとは思っていなかったけど、何ともややこしい記憶の戻り方で、この先の展開が思いやられます。それにしても、著者自身がもはやこのシリーズを完成させられないと、悟ってしまった事が衝撃でした。そんな過酷な病床の中、最後の最後まで書き続ける意志が感じられ、胸を打ちました。2016/01/06
瀧ながれ
27
グインが治療がてら滞在するパロに、ケイロニアから迎えがやってくる。ハゾス・ディモス・トール・ゼノンというグイン親衛隊が勢揃いしてしまうと、アンタタチ国をほっぽって～、と苦笑が浮かぶ。でもまあ、感動の再会の男泣きを見ると、グインは早くケイロニアに帰ってやんなきゃねえと思います。で、グインのそんなこんな一切合財の記憶が、古代機械による「修正」で消去。ケイロニア王になった記憶は戻ってきたが、今度はスーティやブランなど最近のことを忘れ去った。…「ランドック」に管理され、強引に調整されるのがグインの運命なのか。2016/09/02
nonたん
27
ここでこれかぁ…。マスターの命令受けるより先にしちゃうんだ、そんな事…、ランドックは酷いねぇ…。スーティどうするのさ。と言うか、ちっちゃい子いっぱいになってきたからなぁ。あとがきの報告と併せて、かなりガックリな心境だな。政治家のやらしい駆引きと将来図が見えてくる…純粋無垢な忠犬ゼノンがカワユイわ。2013/09/11
Book Lover Mr.Garakuta
18
【図書館】【速読】：グイン、パロで怪我の治療とヨナの才覚により記憶を取り戻すというか記憶をすり替えられてしまう。ケイロニアの部下とも合流した。今後の展開は如何に。2024/08/26
