内容説明
ここはウニバーサル・スタジオ。大阪をテーマにした楽しいアトラクションがあなたをお待ちしています。巨大タコが襲う水上バスの刺激的なライド、四天王寺の亀の池ではカメ型メカとザリガニ型怪生物の痛快なバトル、通天閣からは軌道上イカリングへの魅惑のツアーにお連れします。そして、阪神タイガース優勝を祝しての道頓堀ダイブも心ゆくまでどうぞ。いや現実には、人類滅亡まで二度と優勝できなかったわけですが…。
著者等紹介
北野勇作[キタノユウサク]
1962年兵庫県生まれ。1992年、『昔、火星のあった場所』が第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。2001年発表の長篇『かめくん』で、第22回日本SF大賞および「ベストSF2001」国内篇第1位を獲得。理系的なアイデアを叙情性に満ちた日常描写でつつんだ独特の作風が人気を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はらぺこ
29
小ボケの部分が自分は面白く感じませんでした。笑いのツボって人それぞれ違うので合わないと正直辛いです。2015/09/15
ぜんこう
22
人類滅亡後の(?)ウニバーサル・スタジオ大阪(ライバルは東京ネズミランド)について大阪弁で語られるお笑い系SF・・・と言っていいんですよね(^^;) 導入部はかなり僕のツボにはまったんですが、だんだんパターンに飽きてきました。 真剣に読書しようとする本ではありません(笑)2018/07/12
はま
20
まさに北野勇作です。ダジャレ満載なのにちょっとダークなSFです。トンデモ大阪話に見えますが、大阪って大体こんな感じ。タコ知事がセクシャルハラスメントで、阪神阪神言うて、所構わずたこ焼きですわ。グリコーゲンの巨人も食いだおれですわ。完全に嘘って訳でもなくちょこちょこ実話ってのがたちの悪い本ですな(笑)2014/02/17
miroku
16
一度滅びて再生された世界。北野勇作はイミテーション世界に拘っている。なんか・・・現実世界になじめないのだろうか・・・。ちょっと心配だ。2013/05/27
きくち
9
タイトルで油断すると怪我をする。某娯楽施設のパロディだけでなく、社会風刺的なものもちらほら。どことなく落語を思わせる文調で、とんとん読み進めた。阪神優勝の年に生まれた私としては、20才の年に再び阪神が優勝したり、道頓堀川で消息を絶ったカーネル人形が発見されたり、甲子園球場に飾られたり、本家USJの地下には本当に従業員のみのための通路があったり、ついに東に負けず魔法の国になったり、現実も負けず劣らず小説より奇な事がおこってるなあ、としみじみ。ところで、「ウニバーサル・スタジオ大阪」って、つまり「USO」なん2014/10/03