内容説明
真夜中、ケイロニア王グインのもとを訪れた美しい少年カリュー。彼の怪しげな頼みを入れたグインは、異様な世界に引きずり込まれてしまう。そこは、奇怪な法則が支配し、妖異のものが跳梁する、鏡の国だった!かつてサイロンを揺るがした恐るべき“七人の魔道師”事件も過去のものとなった時代、新たな連れ合いを得た豹頭王がくりひろげる幻惑の冒険行。「蛟が池」「闇の女王」「ユリディスの鏡」連作各150枚を三篇収録。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成し、早川書房より継続刊行中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nonたん
24
にゃんと!まさかの「七人の魔道師」のその後だったとは!表紙の娘は誰やろなぁ~って思ってたんだよな。ヴァルーサちゃんだったのかぁ。タイス編が妙にズブズブになってるから、お付き合いしてくれたお礼みたいなもんか?でも、これ読んじゃうともっと先読みたくなるなぁ~。惜しまれる、本当に(T_T)2013/08/10
きらら@SR道東民
21
久々にグインワールドを堪能できました。にしても、このラスト、これはこれは悶え苦しみます。栗本さんの手によって真相を読みたかった・・・。永遠にネバーエンディングストーリーとなってしまいました。2016/09/05
きーみん
16
王道のような外伝。解説のグイン・サーガに満ちた人生を送ってきた「薫の会」の会長さん、「いったいこの作者はどこまで読者をやきもきさせれば気が済むのでしょうか」を読んだとき、『どこまでも』と空耳が〜!「一生読み続けていたい、でも絶対最終巻を読みたい」まさに!2011/07/03
Book Lover Mr.Garakuta
15
【図書館】【速読】:面白かった。グインも、すて置けないなと思った。短編集三作品。2025/05/04
klu
13
不思議の国のアリス・・・という雰囲気ですね!外伝26のワルーサの言葉遣いが大分違うようです2018/12/21