内容説明
グインの正体を自分の兄貴分だと思い込んだ傭兵、スイランが無理やり仲間に加わってきた。グイン一行は、グインの目立つ姿を利用して、ケイロニアの豹頭王グインを演じる旅芸人の一座になりすますという、大胆な策に出た。ところがこの、世間の目を欺くはずの目くらましがたいへんな評判を呼び、近隣に一座の名が知れ渡り、ついに快楽と悪徳の都として名高いタイスの支配者、タイ・ソン伯爵からお呼びがかかってしまう。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
156
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝110巻(136/180)です。本巻は、快楽の都タイスの巻でした🐆 快楽の都タイスを一度訪れてみたい。続いて最後のゾロ目正伝111巻へ2022/10/11
nonたん
32
おお!表紙がいい!美しい人は絵になるなぁ。お話はタイスのバカ殿と観光編。そして、へんなの連れてきたけど正体が知れたね。ドライドンでしょ。そんでグイン様の妙な行動は正に逃げ道確保に他ならない。すんごい先読み…と言うかプランB的なもんか…。すげぇよ誰にも真似できんことやなぁ。さて、この先闘いがあるのね…また楽しみですねぇ。2013/07/17
きらら@SR道東民
28
ちょっとストーリーが脱線して外伝っぽくなっていますが、栗本さん、水を得た魚のように生き生きと楽しんでいるので、ホントにこの手のお話が好きなんだな~って。最後のほうで強引に本編に繋いでいる感はありますが・・・2015/04/18
瀧ながれ
21
クム・タイス観光編、表版。しかし、この街はぜんぶ各種の廓と賭場なので、「表」がすでに裏みたいですな。「るるぶ」が作りにくそうな街だなあと思いました(笑)。ピンク色の靄に包まれたようなタイスで、支配者に気に入られてしまったグイン一行。…マリウスは馴染んでるみたいですが。支配者の気分次第で命を取られる、立ち位置が危うい「お気に入り」になるほど厄介なものはないと思います。グインはさっさと逃走経路の算段にはいりました。スイランはちょこちょこボロを出し始めてますが、いまんとこ役に立ってるからいいかな。2016/07/15
Book Lover Mr.Garakuta
19
【図書館】【速読】:快楽の都タイス観光編。モノがありの幅も出てきて面白かった。スイランて何者なんと思た。2024/07/28