内容説明
普段の生活とは一線を画する世界―カジノ。ポーカー、ルーレット、バカラといった、非日常的な舞台で繰り広げられるギャンブルに、勝負と人生の裏表を垣間見る。馳星周「笑窪」、梶山季之「ギャンブラー」、伊集院静「嵐の去るまで…」、笹沢左保「幻の賭博師」、黒川博行「ぶらっくじゃっく」、樋口修吉「世界ポーカー選手権大会の最後の種目」、三好徹「ラスヴェガスにて」、阿佐田哲也「ラスヴェガス朝景」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
taka
1
ギャンブルをドラマ仕立てにしているので、どれも面白い。特にいいのはギャンブルの神様、阿佐田哲也。どこまで誇張しているのか分からないほど自然な進行。負けているのに、負け惜しみのないゆったりとした会話に博打に長く打っている人の特徴が出ていると思う。2021/10/31
てらさか
1
梶山季之の話が読みたくて読書。そんな大勝負私にはとてもできないわ…。2019/01/30
dynabook77
1
阿佐田哲也先生の作品がアツい。飛行機の搭乗時間前の勝負は痺れました。2015/05/24
drago @名人戦堪能中。
1
すいすい読めて暇つぶしにはなるが、心に響くものはなかった…。阿佐田哲也の短編は面白い。2011/06/21
金糸雀
0
今書いている創作が架空の近未来の日本のカジノホテル。まあ、カジノが合法になってもらうにはそういう設定にせざるを得ない。今のところ。全体的に面白かった。作家としては樋口修吉さんは私のアンテナに引っ掛かりました。笑窪。なんじゃ、このぐちゃぐちゃの血塗れの結末。幻の賭博師は結末に衝撃を受けた。この頃の小説でいうと『ルビンの壺が割れました』ある意味予想を裏切り、凄くシュールに文学的。えー?ハッピーエンドじゃないね。しかし痺れる。文学ではモテモテヒーローより振られ男のほうがエスプリが効いて魅力的。2019/02/24