内容説明
グインは、スカールが率いる騎馬軍とともにユラ山地を目指すが、ゴーラ軍の追撃を受けて戦闘となってしまう。グインは、執拗に襲いかかるイシュトヴァーンの体を、ついにその剣で刺しつらぬいた!朱に染まって倒れるイシュトヴァーンの姿に、ゴーラ軍は撤退を余儀なくされる。自分たちの出逢いが引き起こすやもしれぬ何かを知らぬまま、北へ向かうグインとスカールを追うように、炎は山肌を燃え上がらせて迫りつつあった。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成し、早川書房より継続刊行中
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感想・レビュー
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starbro
169
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝102巻(127/180)です。今巻は、イシュトヴァーン死の淵から生還の巻でした🐆 続いて正伝103巻へ2022/09/29
nonたん
35
表紙からして悪そう。そして、ぐらちのじじぃは800歳にして幼稚である。ちょっと気の付くヤツならば、すぐに見破れる。気の付かないスカさんは弱り過ぎ。こんなグダ男なところは見たくない。さて、一方のバカチンと言えば…ほほぅ。打ち勝ったか…そして何かが抜けたな…。根暗で疑心暗鬼なバカチンよりも、明るい見果てぬ夢を見ているバカチンの方がマシだろう。次はどうなりますかね。2013/05/07
瀧ながれ
24
大山鳴動して…、って感じの。いや、かたや負傷からの発熱を乗りきったイシュトヴァーンと、こなた大山火事から生き延びたグインとスカールなので、ネズミってことはないですが、それにしても、なんだったんだこの巻?と思わずにはいられません。大河小説だからな、流れの一部にはこんな淀み水溜まりもあるんでしょう。…ここ数巻、淀みっぱなしな気もするので、そろそろ動いてほしいなあ。イシュトヴァーンは一皮むけて(でもこの人、三歩すすんで二歩さがるタイプ)、グインの記憶はいまだ微妙。スカールの部下と馬が激減したのが切ない。2016/06/18
きらら@SR道東民
24
のら~くら~展開をパチ、パチ燃やして、ジューっと鎮火。表紙が全てを物語ってしまってます。スカールの乗馬ハン・フォン、君は立派です。ここにきてイシュト、本来の自分を取り戻した感が・・・。次巻を期待して良いかな・・・・。2014/08/24
Toshy
21
前半はイシュトバーンが唸ってるだけでイマイチな感じ。後半はグインとスカールのグラチウスとのツッパリ合いで楽しめました。2014/04/08