内容説明
グインをイシュタールへ連れ去ろうとするイシュトヴァーンの思惑と裏腹に、グインを操ろうとするグラチウスの暗黒魔道と、それを阻もうとするイェライシャの力が妖魔の森で角逐する。マリウスの歌を聞いたグインは、イシュトヴァーンの手を逃れるが、数知れぬ死霊たちの執拗な襲撃によって、ルードの森に力つきようとしていた。絶体絶命のグインを救い出したのは、漆黒の衣に身を包んだ、黒太子スカール、その人だった。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる
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感想・レビュー
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starbro
179
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝101巻(126/180)です。今巻は、北の豹🐆グイン&南の鷹🦅スカールの巻でした🐆 続いて正伝102巻へ。2022/09/28
nonたん
30
私のマリウスくんは、歌うだけで魔道師になれる特性があったのだよ!そして、ブスリとやったよ、グイン!俺はまだやれる?やらんでイイ、バカチンがぁ…。ぐらちのじじぃの画策で、遂に相見える豹と鷹。会が始まる…プチオフ会かな…。そんで、山火事です。2013/04/29
きらら@SR道東民
26
ヴァレさん、マリウス君に対して、キタラを携えて王になれば、歌う王がいても良いのでは、と思うなんてマリウス君の株が急上昇。そして北の豹と南の鷹が出会う時に会がおこる・・・・どんな会、って会、おこりませんでしたが。とにかくグラチィが煩わしい。姑息な事ばっかり、話もなかなか進まない、でも読み続けるしかありません。2014/07/27
里馬
23
ヴァレリウス、スカールが死生観を語るシーンにグッとくる。かと思えばあとがき(コメント欄参照)を読んで栗本薫もヤーンに祈らざるを得なかったのか、と感じいる・・・(黙)栗本さんお疲れ様でした。2009/07/02
瀧ながれ
20
ついに、予言されていたグインとスカールの出会いのとき!しかしグインは記憶を失っていて、なにごとも起こらなかったのだった。残念だったねグラチウスお爺ちゃん…(ただ、見える部分でなにも起きていないからといって、この出会いが無意味だと、いま言い切ってよいものか?)。記憶喪失のため探り探りのグインと、イシュトヴァーンが近くにいるためいささか緊張ぎみのスカールなので、なかなか打ち解けられなくてなんだか新鮮。気が合う二人なのは間違いないのだけど。何度目かのグインVSイシュトヴァーンは、やはりまたグインの勝利で物別れ。2016/06/06