内容説明
グインを乗せた星船は、ノスフェラスの大地を揺るがして飛び立った。地上を遠く離れた宇宙船内で、グインはアモンと対決してこれを退けるが、ついにおのれの運命と対峙することになる。そして彼の選択は、さらに苛酷な宿命をもたらすものだった。いっぽう、戦いを終えてそれぞれの故郷、パロ、ケイロニア、そしてモンゴールに帰り着き、平穏な暮らしを取り戻したかに見えた者たちも、それぞれに新たな苦悩に直面していた。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる
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感想・レビュー
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starbro
165
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝95巻(119/180)です。今巻は、ゴーラ王 イシュトヴァーン&ドリアン王子ご対面の巻でした🐆 続いて、正伝96巻へ。2022/09/07
nonたん
36
悲しい。これほどに愛されないということが悲しいことなのかと。ドリアン…芳しいあの香り、濃厚なクリーム…違う!これは果物の王様…しかし、生まれたときより王様が約束されている赤ん坊も、その血筋故に、悲しみの王様だろう。誰か愛してくれる人はいないのか…。2013/01/21
瀧ながれ
27
パロは国王レムスを廃したうえ、王女リンダは未亡人で、どちらも子どもはいない(アモンは数にいれない)。ケイロニアは、グイン王とシルヴィアの関係は冷え、オクタヴィアに娘はいるが、夫は失踪中(居場所はわかるが、それはそれで厄介)。新成ゴーラ王に息子が産まれるも、イシュトヴァーンはそれを喜ばず、命を落としたアムネリスのこともあって、モンゴールとの確執が深まる。…と、どの国も先行き見通しが暗いよね、という確認の巻かな。オクタヴィアの娘マリニアは、そういえばパロ王家の血筋なんだっけ、巫女かもしれぬ、なんて思いました。2016/05/03
Toshy
22
戦後処理にバタついている三国のお話。マリウスが一番うっとおしかった。こんな口ばっかしの奴っているよなぁ。。と思いながら駆け足で読んでました。2014/03/09
きーみん
21
前巻であんな終わり方をしたのに、肝心要の方は最後まで全く出て来なかった(泣)そのうえマリウスはあんなだし、シルヴィアもあんなんだし、カメロンは気の毒だし、イシュトは・・・。ハゾスとディモスの会話辺りが、オアシスかな〜。2011/05/14