内容説明
伝説の海賊、クルドの財宝を求めるイシュトヴァーンたちは、同じく財宝を狙う海賊たちを出しぬいて、ついに決定的な手がかりを入手した。しかし彼らを執拗に追いかける海賊たちによって、イシュトヴァーンの仲間は情け容赦なく次々と殺され、船に火をかけられたうえに、残ったイシュトヴァーンたちは囚われの身となってしまう。はたして財宝は誰の手に?ゴーラの狂王の冷酷な心の秘密に迫る、若き日のエピソード完結篇。
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、全100巻を目指して早川書房より刊行中
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感想・レビュー
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starbro
156
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、外伝⑰下巻(108/180)です。今巻は、二十歳のイシュトヴァーン、クルドの財宝眠る宝島の冒険譚後篇、哀しい結末でした。ボリュームもあり、現時点での外伝MyBESTです🐆 続いて、正伝87巻へ。2022/08/21
眠る山猫屋
43
明るく陽気で残忍な海賊たちの世界へようこそ。一人きりになったイシュトは黒い公爵ラドゥに救われ宝島へ。流されるイシュトには、もはや海や宝への気持ちは微塵も無い。少年が夢と仲間を奪われ、未来に絶望した時期を描いた物語なんだろう。非常にイシュトヴァーンらしいが。そして、一番衝撃的だったのは、ミュージカルでのラン。川平慈英さんですッてェー!!そういやピッタリだわ。2017/12/22
nonたん
26
栗本さんが外伝のあとがき書いてる。これにびっくりしたな。そんなに思い入れがあるバカチンの青春時代なんだ。ヴァラキアの少年から紅の傭兵になるための試練であったのか…やっぱり、一緒に来た仲間たちは…。ライゴールのランが生きていたら、バカチンは王に成れなかったんだろうなぁ。そんなこんなで、クルドの財宝発見も、島の奥深くに埋葬されました。黒い公爵ラドゥ・グレイはこの先会うことは無いかなぁ~。モンゴールへ…スタフォロス城へ…続いていくのね~。ま、面白く読ませていただきました!2012/08/28
コロチャイ
25
イシュトヴァーンはこんなにもナイーブだったんだろう。大人しくしているだけかな。やはり若い時はそうだね。色んな知識を得て大人になるんだね。この宝島、グイン・サーガ第一巻に繋がる物語だ。何でモンゴールなのか、とてもよく理解できた。イシュトヴァーン何にしても魅力的だな。2024/06/11
Book Lover Mr.Garakuta
18
【図書館】【速読】:イシュトヴァーンの哀しき青春物語。つらい思いをしたんだねえ。読んでて泣きそうでした。2025/04/11