ハヤカワ文庫<br> お父さんの会社

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ハヤカワ文庫
お父さんの会社

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  • サイズ 文庫判/ページ数 552p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150303983
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

日本中のサラリーマンが夢中になっているコンピュータ・ネットワーク・ゲームがある。新入社員としてスタートしてキャラクターになりきり、幾多の苦難を乗り越えて、出世の階段を昇っていく―、その名もカイシャ・クエスト。だがある日、プレイヤーの一人である平凡なサラリーマン・村田は奇妙な事に気づいた。自分がゲームの中で作った資料が、現実の会議で他人の資料となって提出されたのだ…。傑作書き下ろし長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

morisoba

2
1993年に書かれた作品である。にもかかわらず、小説内ゲームに現実がさっぱり追いついていない、でも現実世界の会社勤めと比べてたぶんそれほど変わってない状況が描かれている、とんでもない作品である。2020/05/11

めい

2
ネットゲームにハマるサラリーマンとその周辺を描いた小説。ゲームの中身は23年前の小説とは思えない程リアルな現在の社会を映している。一方で「最近の若者は飲み会に行かない」などのように毎日のように何処かで聞く話は20年以上経っても変わらないということか。ゲームの中身もサラリーマンゲームという仕事好き(!?)の日本人を皮肉ったり、コミカルに社会の問題点を描いていて興味深かった。子どもの登場シーンはほとんど無いのに、題名が「お父さんの会社」というのはこの小説を書き上げた1つにあとがきのような経緯もあるからなのか。2016/04/30

げんなり

1
読後感はさわやか、ネットゲームと現実なんていうと、ディックっぽく崩壊していくのかと思うがそうはならず、読んだことないけど『下町ロケット』かと突っ込んでみる。家族の再生もあり、後半ちょっと泣ける。そして恐ろしいことに、これは現実的な話だと考えても、十分成り立つのだ。すっごい世の中になったものである。2016/05/30

叡福寺清子

1
この小説の先見性の高さをどうやったら人に伝えることができるだろう.本作が出版された1993年,パソコン通信が現役で,やっとネットが登場し私は研究室でOS:リナックス,ブラウザ:モザイクという環境で夜な夜なエロ画像一枚を5分くらいかけてDLしていた.そんな時代にMMO,ネット廃人,チートアイテム,PK,ビッグデータ,サーバ等々を予想していた小説が本作だ.無論面白さも保証付き.一瞬で読み終えた.2016/04/08

color_box

1
http://yukikaze.otaden.jp/e253168.html 興味深い未来予想ということで読んでみた。 娯楽小説として実に楽しめた。 ゲームと現実を行き来する描写が結構好き。 チートの表現も気に入っている。 作品そのものの感想とは違うが このような近未来を描いた作品の中には、 本当に近い将来のことををリアルに描写してる作品も少なくないのでは、と思わされた。 2012/10/01

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