内容説明
ある日、前庭で飼っているウサギの一匹が電話をかけてきた。「もしもし。前栽のウサギですが」…―ウサギや小鳥などペットたちとの交流を描く筒井康隆の「禽獣」。小説を書くため使いはじめたパソコンに、だんだんのめりこんでいく作家は…―栗本薫の「パソコン日記」、虚無の宇宙を描きつづける光瀬龍の「想い出と夢の間」等創刊400号を迎えたSF専門誌・S‐Fマガジンに掲載された作品から選出した年刊アンソロジイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふりや
10
たまたま古書店で見つけて購入したSFマガジンのアンソロジー。いつも自分が好んで読んでいる日本のSF作家の方たちより、ひとつふたつ上の世代の作家陣がメイン。普段はあまり手に取ることが無かったラインナップなので、この機会に興味深く読みました。特に印象に残ったのは、学校を舞台に教師と生徒の関係が描かれるホラー調の東野司さん『黄色いアヒル』とある惑星で取り残された青年と救助隊との邂逅を描いた草上仁さん『食人獣』パソコンを使い始めた作家がやがてパソコンに乗っ取られていくエッセイ風の栗本薫さん『パソコン日記』など。 2020/11/17
タケミチ
1
90年にはS‐Fマガジン400号記念特大号があり、このセレクションも収録作の半分以上が特大号から取られている。中井紀夫「銀河好色伝説」光瀬龍「想い出と夢の間」が好きです。2013/04/11
記憶喪失した男
0
あまり面白いのはなかった。