内容説明
幸運勘定管理コンピュータによる幸運再分配システムが人々の幸運を支配している社会。すべての人々のラッキー・カウントは、それぞれのラッキー・カードに表示されている。―先週まで、おれの幸運勘定は人並みだった。だが、思わぬ会社の倒産、そして、恋人との別離、新しい恋人とのカジノでのギャンブルと運命は急転回し、ラッキー・カードはまさしく運命を支配するカードとなった…。ラッキー・カードに運命を翻弄される男の悲劇を描く表題作ほか、甲冑を身にまとった異星種族の定めを描くデビュー作「割れた甲冑」等、多彩な短篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
抜け忍1号
2
読了日不明。全7編。これは収録作品がそこそこ面白かった。デビュー作の『割れた甲冑』は発想がユニーク。表題作「ラッキー・カード」では、幸運分配システム=ラッキーシステムが浸透した世界が舞台。運の良さが数値化され、カードで管理される社会。運が公平に分配されるのが本当に幸せなのか?という話。「可哀相な王女の話」はクローン技術を皮肉ったような話になっているのかな・・。
はんみみ
2
草上仁好きだー!妙にマイナーだけど、全体軽い割には小難しい事を言うような、只のハッタリのような草上仁、好きだ!2013/09/26
ナンナル
2
何げに一番最後のあとがきが面白かったかもしれない。自分のラッキーがどれだけ残っているのか分かるのは、おもしろい。漫画でも同じような題材の作品があったが、いろいろな想像ができる。2010/09/26
けいちゃっぷ
2
こうして読んでみるに、とりたてて特徴がない短編集ですねえ。 2007/02/21
1977年から
0
1990年




