内容説明
後にはクリスタル公としてパロ宮廷にその人ありとうたわれ、パロ・モンゴール戦役のおりには救国の英雄として名を馳せたアルド・ナリス。しかし、彼がクリスタル公となるにいたる経緯は、けして平穏なものではなかった。複雑な宮廷事情のために、幼い頃から両親に養育される幸せをしらず、異母弟のアル・ディーンとともにルナン候の庇護のもと、冷遇に耐える日々。そして、ついにクリスタル公となったナリスを待ちうけていたのは、彼の前半生最大の悲劇だったのだ。若きアルド・ナリス、アル・ディーン兄弟ふたりの波乱に満ちた日々を描く。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
160
★超大作『グイン・サーガ』シリーズ全173巻完読プロジェクト（ギネスに挑戦！） https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、外伝⑧（39/173）です。 今巻は、アルド・ナリス＆アル・ディーン兄弟の若き日の物語、其々の路が解りました🐆 続いて、本篇第32巻へ。2022/04/26
nonたん
33
うぎゃー！パロじゃん！あいつじゃん！くそー、読んでしまった・・・。あいつがクリスタル公爵になったとさ。邪魔するんなら、しっかりやれよ。まったく役立たずな奴等。そんで、アル・ディーンくんの出奔！そうかそうか、クリスタル公になったとたんに気色悪い兄貴になったもんなぁ。わかるよ、ディーン・・・。逃げて正解！リギアさん・・・はぁぁぁ・・・放って置けばいいのに、あいつなんか・・・。こんな話私的には不要だったわい^m^2010/12/17
いおむ
27
面白かったです！ナリスがいかに本伝のクリスタル公ナリスになったのか、そしてディーンがいかにしてパロを出奔したのかーーすでに本伝では大人になったこの兄弟が描かれていますが、この作品でキャラクターの変遷にともなう物語の厚みと面白さがより一層深まりました。のちのマリウスに対してミアイル王子の暗殺の底にあったナリスの感情や、リギアのパロ奪還時の身を汚してまでの忠義の理由もわかります。エピローグの章の最後ナリスの痛切な叫びがまだ耳に響くようです。2022/03/06
Toshy
23
この人、何回も拉致されるなぁ、という印象でした。2017/06/05
きーみん
23
マリウスがパロを出奔した時の話だけど、18歳とは思えない老成した(ならざるを獲なかった？)ナリスが主役！マリウスは自分を見つけて、ナリスは自分も他人もより一層うまく騙せるようになってた。これじゃあリギアは苦労性になるわけだ。2010/10/20
