内容説明
水上庵の巫女はまだ幼ない。妃の病いを癒してもらおうと辺境の地までたずねてきた年老いた木莵王イヨギは、疑った。はたして、この幼女に妻を救うことができるのだろうか。だが、子供でも巫女は巫女。しかも、最高位の〈聖なる眼の巫女〉である。妃を救うことは道にそむくこと、とはじめは拒絶していた巫女も、王の悲嘆にくれる姿を見て、治療をはじめたが…。人を疑うことしか知らぬ老王が真の愛に目醒める「あけめやみとじめやみ」、愛する相手に対して、ふと不安をいだきはじめる少女の微妙な心の動きをつたえる「紙の舟」など6篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tako
2
昭和62年('87年)発行のSF短篇集。表題作ほか6篇を収録。表題作は好き。幻想的で、SFというより古代ファンタジー風。雰囲気もストーリーもよかった。あと、2つめの「OUT OF DATA」もけっこう好き。でもそれ以外は残念ながらイマイチ。理由は会話文の言葉の選び方がまったく好みに合わなかったから。読んでるとイライラしてきて、ただでさえ苦手なSFのストーリーがまったく頭に入らなかった。いい悪いではなく相性の問題だから仕方ないね。2014/05/06
やな
0
ドラクエのノベライズで、この方の大ファンになってから、古本屋で偶然見つけたときは嬉しかった。 今すぐ手元にはないのだけど、再読すると何を思うだろうか。2004/01/01
三毛招き
0
一人称な作品は新井素子亜流の気配が抜け切れないなあ。2012/07/29
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