感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
亮人
8
光瀬龍は、世間的には宇宙SFの東洋的無常観が高評価だけど、時代SFのタイムパトロールものとかのほうが個人的には好き。時代の描写とかは細かいのに、SF的オチが粗かったりするのは、光瀬SFの御愛嬌w しかし「雑司ヶ谷めくらまし」の実在の人物と絡めたオチや、時間SFにしてはオチがかなり変化球な「餌鳥夜草子」など、唸る作品も多々あった!2018/04/04
1977年から
0
1979年
アル
0
再読。光瀬龍の時代SF短篇集。2話目の「弘安四年」だけは若干異なるが、読み方によっては全体で一つの物語としても読める。時代小説部分の安定感に比べてSF部分の描写はどうしても古さが目立つが、そこも含めて良い味といえなくもない。「弘安四年」の取りきれないコミュニケーションをなんとか取ろうとする感じと、表題作の三七のキャラクターが印象深い。2012/01/26