感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小説大好き
1
この度復刊されたということで、高校時代以来久々に読み直しました。作者の初期長編三部作の中では正直一番微妙な印象を持っていましたが、記憶よりも面白く読めました。叙情的な文章の魅力は勿論、他の作品と比べても作者の幅広い知識が垣間見える点が特徴だと思います。専門であった生物学をはじめ、宇宙物理学、言語学等様々な知識を駆使し、SFとしての説得力を持たせています。とりわけ第四章は白眉だと思います。しかしながら、どの分野においても深い掘り下げにまでには至っておらず、かつ一貫した物語としての完成度はやや低い気がします。2021/11/25
権三郎
1
久しぶりに読みました。内容はかなり忘れていましたが、雰囲気やフレーズは少し覚えていました。人類の滅びの予感を回避するための活動を千年未来から振り返るという構造をとっています。55年以上前に書かれた作品ですが、著者の他にはない雰囲気の作品群は好きでした。2020/07/11