出版社内容情報
〈ツバメの塔〉で、辛くも死を逃れた少女シリ。だが彼女はウィッチャーのゲラルトとともに戦うため、戦乱のさなかに戻っていく!
内容説明
魔法剣士ゲラルトがトゥサン公国で足止めされているころ、彼が捜すシリは“ツバメの塔”の“門(ポータル)”を使って追っ手から逃れたのち、魔法に満ちたエルフの世界で囚われの身になっていた。だが運命の子シリはみずからの力を信じ、北方諸国とニルフガード帝国の戦争が激化する元の世界に脱出。戦いのなかゲラルトと再会する。そしてシリは邪悪な魔法使いに、運命に立ち向かっていく…!波瀾万丈の大人気シリーズ、堂々完結。
著者等紹介
サプコフスキ,アンドレイ[サプコフスキ,アンドレイ] [Sapkowski,Andrzej]
1948年ポーランドのウッチ生まれ。1986年に短篇“Wied´zmin”(英題“The Witcher”)がポーランドのファンタジイ雑誌「ファンタスティカ」に掲載されデビュー。ポーランドの国民的作家で、「ウィッチャー」シリーズ第一作の英語版Blood of Elvesは2009年に創設されたデイヴィッド・ゲメル・レジェンド賞の第1回受賞作となった
川野靖子[カワノヤスコ]
熊本大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜の女王
22
突然アーサー伝説が出てきて「えぇぇ?」。結⇒起承転の構成だった。いけ好かない魔女結社の会合、シリを探すゲラルトたちの場面、4巻で異世界に飛んだシリの旅、その合間に未来の人物が回想するシーンと、空間時間を超えた場面転換が目まぐるしい。最初SFチックなファンタジーだと思っていたが、これはファンタジー的な多元宇宙SFだ。シリのDNAを狙う連中の正体と目的が顕わに。ヴィルゲフォルツは誇大妄想狂のマッドサイエンティスト。ボーンハートはサイコパス。皇帝エムヒルの正体は・・・そう来たか!そこで終わりかと思ったら・・・⇒2020/04/02
アプネア
18
まず、前作を軽く超えてきていることに吃驚。重層的な見せ方が巧いというか、アーサー王伝説を絡め、ウィッチャー・サーガを俯瞰して研究するというメタ的な目配せによって空白を埋め、徐々に露になる世界観の全貌に圧倒される。自分的には、タイマンで剣士が魔法使いに杖でボコられるというファンタジーの世界では、あってはならないトラウマ。ゲラルトさんゲームでは、あんだけ華麗な殺陣でイキってるのに実は結構弱い?なんていうツッコミを解消できるかが気になった。もちろん、ボンvsシリも。シリーズの集大成として見事な着地だったのでは。2019/09/26
Musa(ムサ)
11
ポーランド発のダークファンタジーここに完結。シリーズを通して旅をしてきたキャラクタたちとの別れ、そして運命の子シリの旅立ちと少し寂しい最後。ビデオゲーム版三作目は事前にプレイしていたもののそれとは大きく異なる内容で、特にシリはゲーム版では超越した存在として描かれていたものが、こちらでは一人の少女としての面が大きく描かれており新鮮でした。2022/06/11
なの
10
なんとか読了。ここにきてさらに複雑さを増す展開で、終わるのか不安になったけど、一気呵成に終焉を迎えました。 もう一回読まないとわからないことだらけだけど、もう一回読むかなぁ?2024/12/04
慧の本箱
10
長~いお話がやっと終わった。ゲームは全く知らなくても読み物として十分楽しめた。出来たら又、シリに会いたいなあ~。2019/10/22
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