出版社内容情報
激しい戦争がシントラ国の犠牲のすえ幕を閉じた二年後、魔法剣士ゲラルトは、少女シリに訓練を授けていた。そのシリを狙う者が!
(〈魔法剣士ゲラルト〉『エルフの血脈』改題、新装版)
デイヴィッド・ゲメル・レジェンド賞受賞
内容説明
人間、エルフ、ドワーフたち異種族が入り乱れる大陸で、北方諸国は南のニルフガード帝国の侵攻を受けた。激しい戦争がシントラ国の犠牲のすえ幕を閉じて二年後、魔法剣士ゲラルトは人里離れた砦でシントラ王家の血を引く少女シリに訓練を授けていた。だが彼らの平穏な時は終わりを迎え、シリの身に危険が迫る―ゲーム“ウィッチャー”シリーズとしても世界中で話題を呼んだ傑作ファンタジイ、開幕篇!
著者等紹介
サプコフスキ,アンドレイ[サプコフスキ,アンドレイ] [Sapkowski,Andrzej]
1948年ポーランドのウッチ生まれ。1986年に短篇“Wied´zmin”(英題“The Witcher”)がポーランドのファンタジイ雑誌“ファンタスティカ”に掲載されデビュー。ポーランドの国民的作家で、英語版Blood of Elvesは2009年に創設されたデイヴィッド・ゲメル・レジェンド賞の第1回受賞作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうこ
52
旦那さんが今、、このゲームをやってて世界観が好みだったので...私は原作の方を読んでみることにしました! まだまだ序盤!これから面白くなりそうな予感!洋書が続くとちょっと疲れるので...少し間に邦書入れつつ...ゆっくり読破したいです!2019/03/05
kana
31
運命の子シリの成長とイェネファー、ゲラルド合わせた3人の人智を超えた家族的絆をワクワクにっこり楽しみながら、物語の序章へと踏み込んでいく一巻。ウィッチャー3のゲーム実況を見てその世界観に魅せられて小説へ辿り着きましたが、相乗効果でどちらもより楽しめてうれしい。ポーランドの作家さんが北欧諸国の歴史や神話を下敷きに描いた大人向けの重厚なファンタジーは、最初とっつきにくいけどハマると一気に引き込まれます。異種族共存する世界の差別は人種差別の実態とそう変わらなくて悲しい。続きが読みたいし北欧の歴史を学び直したい。2021/08/28
ワッピー
31
亡国の王女シリラをめぐる諸国の思惑、次第に版図を広げるニルフガード帝国の脅威の中、伝説の魔法騎士ゲラルドの活躍と、彼が保護した少女シリの成長を描く。ゲームでも、小説でも世界を席巻したシリーズらしい。「指輪」や「ベリガリアード」の系譜に連なる作品だが、政争に力を入れた描写で、ともすると個々のキャラの感情や行動にフォーカスしすぎていて、イベントは盛り沢山なのに、せっかくの見せ場で大見えを切るような「締め」のシーンがなく、ちょっと平板な印象。名前や地名が西洋風オンリーではなく、スラブ的な要素があるのが新味かな?2020/11/22
夜の女王
26
10年前に「エルフの血脈」を読んだが、続きが凄く気になったことしか覚えてない。ドラマになったことで全巻翻訳されたので再び手に取ってみた。亡国シントラの亡き女王キャランセの孫娘にして「驚きの子」シリとその守り手ゲラルトの物語。シントラ滅亡後10数年、ニルフガード国は更に北方諸国に食指を伸ばしつつあり、諸王はその対策に追われ、エルフやドワーフなどの非人間たちは人間に対して反旗を翻しゲリラ戦を仕掛けている。世情が混とんとしつつある中、魔法使いたちは謎の予言に従い腹の読めない行動を取る。まだまだプロローグだ。2020/03/15
蜻蛉切
25
随分前に、ひっそりと出版されていた作品であるが、本作を原作としたゲーム(三部作)の全世界的な大ヒットによって、新装版として出版されたという変り種。 ワタシもゲームから入ったクチ(といっても、専ら動画で実況を見ただけだが・・・)である。 ゲームで描かれた物語の前史的な感じらしい。 かなり細かな部分まで拘った物語でるので、読んでいても、分かったような分かってないような部分はあるけれど、やはり面白い。 今後物語がどう展開して、ゲームで描かれた物語へとつながるのか? 興味津々である。2017/09/15
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- 和書
- ぼくの嘘 角川文庫