内容説明
カルーはプラハで芸術を学び、美しく奇怪な生き物の絵を描く。だが誰もが想像の産物だと思うその題材は、みな真実だった。学校から帰ると、彼女は魔法の通路の先にある“願い事屋”に行く。獣と人の混じった姿のキメラ、ブリムストーンの、歯や牙と引き換えに願いを叶える店を手伝っているのだ。しかしある日、カルーの前に“天使”の男が現われ、すべてが変わった―運命の出会いを描く話題のファンタジイ三部作開幕！
著者等紹介
テイラー，レイニ［テイラー，レイニ］ ［Ｔａｙｌｏｒ，Ｌａｉｎｉ］
１９７１年、カリフォルニア州生まれ。カリフォルニア大学バークレー校を卒業後、イラストレーターや書籍編集などの仕事に就く。２００４年にイラストレーターの夫、Ｊｉｍ Ｄｉ ＢａｒｔｏｌｏとともにグラフィックノベルＴｈｅ Ｄｒｏｗｎｅｄを刊行。また、２００７年に初の長篇となる妖精ファンタジイＤｒｅａｍｄａｒｋ：Ｂｌａｃｋｂｒｉｎｇｅｒを発表した。オレゴン州ポートランドに暮らしている
桑原洋子［クワハラヨウコ］
慶應義塾大学文学部英米文学科修士課程修了、英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃお
10
キメラに育てられてきて、そのキメラの手伝いをしているプラハに住む女子高生カルー。果たしてカルーは何故キメラに育てられてきたのか。そして育ての親であるキメラは何のために動物や人間の歯を収集しているのか。謎めくカルーの世界に天使〈セラフ〉が現れてカルーの世界は一変。キメラとセラフが戦う世界の謎はカルーと美しきセラフとのロマンスの中で徐々に明らかにされるのですが、二人のロマンスは世界の希望となりうるのか。三部作の一作目ですが続きが非常に楽しみです。2014/06/07
nightbird
7
YA向けのロマンス入りファンタジーということだしおまけにこんな邦題だしもっとラノベ風かと思ったら、設定がしっかり作り込んであってファンタジー色が濃厚な思わぬ良作。文章も美しいく構成も工夫してて面白い。ヒロインとヒーローのロミオとジュリエット的運命のロマンスも甘くなくハードな展開。天使とキメラの戦いがちっとも英雄的じゃない悲惨な泥沼戦争で、単純な「聖と邪の戦い」じゃないのもいい。しかし登場人物の中で最もいとおしいと思って見てたある方が１巻目で退場してしまったのがショック（あいつ許さん…）。続きも読みます。2014/09/19
DERIA
6
設定やキャラは魅力的なんだけど…話のメインはラブストーリーなんだなぁ。せっかくの設定がもったいない。もっとセラフとキメラの確執や戦いを描いてくれたら面白いのに。皆さんご指摘のように、タイトルがマズイと思う。育て親が気になるので続編読んでみますか。 2014/09/10
みろ
4
プラハの街が舞台のファンタジー。主人公カルーの謎めいた生い立ち、生活と密かな仕事歯を集めるというちょっとダークな雰囲気がいいが、因縁あるセラフが出て彼とのロマンスか入るあたりは王道展開がすぎて、正直どうでもいい。一応次も読むつもりだけど、恋愛要素が強すぎるのは好みから外れるな…2014/08/07
あちこ
4
初っ端、「元カレ」とかいう……なんというか、そぐわない言葉が出てきたものだから、こりゃいかんかなと思ったんだけども、願い事やら魔法やら、読んでみると面白かった！ 恋愛が色濃くて少女漫画的だけど、そういうの嫌いじゃない。天使とキメラの関係とか、続きが気になるところ。2013/12/11
