出版社内容情報
地下鉄構内での殺人事件の捜査を進めるうちピーターはロンドンの地下世界へと迷いこむ
内容説明
午前3時、殺人課のステファノポウラス警部の電話で、ぼくはたたき起こされた。「まっとうな警官なら仕事にとりかかる時間だよ」若い男の死体が、地下鉄ベイカー・ストリート駅の構内で発見されたのだという。すぐに駆けつけて調べてみると、魔法で作られた陶器のかけらで刺されていた。こんな時間になぜ、どうやって地下鉄に入りこんだのか?捜査を続けるうち、ぼくは古都ロンドンの地下迷宮へと迷いこんでいった…
著者等紹介
アーロノヴィッチ,ベン[アーロノヴィッチ,ベン] [Aaronovitch,Ben]
1964年、ロンドンの生まれ。BBCの人気SFドラマ・シリーズ「ドクター・フー」のほか、「Casualty」や「Jupiter Moon」の脚本を手がける。2011年、『女王陛下の魔術師』でファンタジイ界にデビュー
金子司[カネコツカサ]
1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sin
17
前回登場して、今一番気になる“顔のない男”との絡みはなく、別の事件から違ったロンドンの不思議に巻き込まれて?いや、追いかけていく主人公。頼もしい?相棒も加わったのに相変わらず興味の赴くままに事件に振り回されるって感じかな2013/11/01
花林糖
14
シリーズ3作目。ナイチンゲールの出番少なく少し残念。不気味な地下世界に妖精まで登場で前作以上に面白かった。ピーターとレスリーはこの先どうなるのかな。2016/05/21
Masa
13
読了。読友さんがシリーズ読んでいたので、自分も続き読もうかと。しかし前作読んでから期間を空けすぎたのが大きな問題でした。登場人物はだいたい覚えているけれど、背景とか全く思い出せず。そして空けた数年で文章に対する目が肥えたのか、ちょっと受け入れがたい感じになってしまっていた。面白かったのですが、退屈な感じも否めず。魔術とミステリなんて、大好物なんですけどねぇ。2019/09/06
みろ
7
前巻まではメイン以外の話題が多くて読みにくかったが、今巻は話がわかりやすくてさくさく読めた。ロンドンには、地上に暮らす人々の知らない部分が多すぎだ。ただ1人生き残っていた魔術師ナイティンゲールだけど、ここにきて素質ある人がわらわら出てきたことをどのように思っているのか、聞いてみたい。2014/02/22
すけきよ
7
1巻が川の住人だったのに対して、3巻は大地の住人。『キング・ラット』や『ネヴァーウェア』など、地下を舞台にしたファンタジーがイギリスに多いのは、地下鉄が世界で初めて開通したことと無縁でないんだろうね。ゴリゴリの刑事でも魔術師でもなく、その両者に対して皮肉っぽいピーターのひとり語りがなんともゆるい感じを醸し出しているんだけど、今回は建築家志望だった彼が、ロンドン地下世界の良いガイドになっている。この世界のお隣だけど、普通の人間の目には触れないゴブリンマーケットや地下の村は不気味で魅力的。2013/11/15
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