内容説明
“西領”の王ヨーメンに囚われたヴィン。金属が尽き絶体絶命の彼女の前に、“破壊”神が姿を現し世界への疑念をあおる。そしてコロス軍を率いてファドレクス・シティを包囲するエレンドは決断を迫られる―霧の正体とは、コロスやカンドラ、テリス族はなんのために存在するのか、ヴィンとエレンドが導く“破壊”神と“保存”神の争いの行方は?時代を代表する傑作シリーズ、雪崩のごとく衝撃的感動を呼びおこす完結篇。
著者等紹介
サンダースン,ブランドン[サンダースン,ブランドン][Sanderson,Brandon]
1975年アメリカ・ネブラスカ州リンカーン生まれ。ブリガム・ヤング大学で生化学を専攻していたが、のちに英文学に転向。2004年に修士号を取得し、卒業後も大学に残り教鞭をとる。また在学中には学内のSF・ファンタジィ同人誌の編集に携わる。2005年に『エラントリス 鎖された都の物語』でデビュー。2006年より刊行された「ミストボーン」三部作の第三部は、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リスト入りするなど、ファンタジイ・ファンの枠を超えて多くの読者に愛されている
金子司[カネコツカサ]
1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アイゼナハ@灯れ松明の火
38
これは見事!圧巻のクライマックスでした。気付けなかったけれど、確かに配置されていたパズルのピースが一つまた一つと正しい位置にはまっていく快感とともに描かれる、〈保存〉神に与する側の、まさに総力戦といっていい最後の抵抗・・・この巻だけでも、どんだけドンデン返しを準備してるんだよ〜。サンダースンの雪崩恐るべし!久々に興奮醒めやらぬ読後感でした。面白かったな〜。2011/01/23
cecilia
24
我慢してみんなの感想読まなくて本当に良かった。最終巻だからか伏線の緻密さと回収もいつもよりもすばらしい!続編がでるらしいのでそちらも楽しみである。 マーシュやテン=スーン、スプークなど脇役キャラの描写も細かくて楽しめる。それと、セイズドの役割と宗教の意外な役立ち方が良かった。 なにより、ヴィンとエレンドにこそラストの景色を見せてあげたかったよ…2011/06/16
眠る山猫屋
20
そして神話。 盗賊団の面々も後から加わったメンバーも、みんなよく頑張った。それぞれが役割を果たし、誰に看取られることもなく消えてゆく。相手が“神”なのだから仕方ないのだろうけれど…。 諦めない。誰かを護るための戦い。守り抜くという信念。全九巻、素晴らしい物語でした。2013/01/11
しゃお
13
見事としかいいようのない着地点をみせてくれて思わず読んでて体に震えがくるほど。これまでの伏線が回収される中で描かれる戦いと、切なくもあるながら爽やかでもあるラストに感動。素晴らしいシリーズでした!2011/02/14
M2
11
ようやく完結!今までバラバラだったものが一つに収束していくのを見るのはとても爽快で、登場人物1人1人の役割とか、一つの努力が大きな結果に繋がっていくこととか、何よりもヴィンとエレンドの絆に胸が熱くなりました。切なさもあるけれど、読み応えのある三部作に大満足。2011/01/24