ハヤカワ文庫
クシエルの啓示〈3〉遙かなる道

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150205225
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

残虐なドルージャン王の後宮から無事イムリールを救出したフェードル。そして一行は“唯一の神”の御名をもとめ、目的地を南の辺境サバへとさだめた。しかし厳しい自然環境と異邦の古き民にはばまれ、旅は想像を絶する過酷なものとなる。はたしてフェードルは御名を手に入れて天使ラハブの呪いを解き、旧友ヒアシンスを解放できるのか―荘厳なるクライマックスが待ち受ける、話題の歴史ファンタジイ・シリーズ完結篇。

著者等紹介

ケアリー,ジャクリーン[ケアリー,ジャクリーン][Carey,Jacqueline]
1964年、米国イリノイ州ハイランド・パーク生まれ。レイク・フォレスト大学で心理学と英文学の学位を取得。大学在学中に交換留学でロンドンに行き、書店で半年間働いたことをきっかけに、文筆業に入る。2001年に発表したデビュー作『クシエルの矢』で、ローカス賞第一長篇部門を受賞するなど絶賛を浴びた。ミシガン州在住

和爾桃子[ワニモモコ]
慶應義塾大学文学部中退、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アイゼナハ@灯れ松明の火

28
長い長い旅を終え、故郷に戻ってくる・・・万感迫る余韻をもって堂々のシリーズ完結!読み続けてきて良かったなぁ。主人公が特殊な性癖を持つ設定なだけに、思わず赤面しそうな場面や辛い場面がいっぱいあったこのシリーズでしたが、それだけにこの最終巻が、まるでご褒美のように感じられたことでした。フェードルもジョスランも本当にお疲れさま。イムリールの物語で近々また会えることを強く希望します!2010/10/27

あさ

7
壮大な歴史絵巻のようなファンタジー。こんなにしっかりした物語なのだから、現実の史実をあからさまに匂わせない方が嬉しいのに、と思っていたけど訳者の解説を読むとそれこそ読みどころだったのか。神の存在や人の営みが重層的で良かった。アングィセットの設定がこんなに活かされるとは3部作の最初を読み始めた頃は想像つかなかった。イムリの代もあるとは。訳出されるのが楽しみ。2010/11/10

マナ

6
締めくくりにふさわしい、色彩豊かな巻でした。前の巻が暗いドルージャンだったので、余計にそういう鮮やかさが際立ったような気がします。フェードルの長い旅もようやく落ち着いて、イムリとの思いがけない絆も手に入れて。寂しい別れもあるけど、幸せなラストだと思います。今後も日本語訳は出すのかな?出してほしいなぁ。2010/10/26

t-snow

5
長い長い道のりの末に辿り着いた大団円。多くが無事に終わって本当に良かった。メリザンドは最後まで上手でさすがでしたけど、愛ですね。2015/09/27

Kemmel

5
唯一の神の名を得て、とうとう親友であるヒヤシンスの呪縛を解くこととなるシリーズ最終巻。テールダンジュへの帰り道は陰謀や駆け引きも少なめで、前巻のドルージャン編が過酷だったために安心して読める(ちょっとまとめ入っちゃった感じもありますが...)。この第3部でのフェードルの活躍は、全編神がかりすぎて"そして伝説へ・・・"という印象。イムリールを主人公にした続き(未翻訳)もあるようですが、継母越えはなるんでしょうか??2012/01/07

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