内容説明
ヴェンチャー卿とセト卿、それぞれ強大なふたつの軍に包囲されたルサデルの都に、辺境から帰った“たもちびと”セイズドによってさらなる危機が伝えられた。獰猛な獣人族2万の軍勢が迫っているというのだ。都には難民が押し寄せ、食糧不足が政情不安につながって、王となったエレンドを窮地に追いこんでいる。いっぽう彼の身を守るヴィンは、エレンドの異母弟でもある“霧の落とし子”ゼインの言葉に心揺れていた…。
著者等紹介
サンダースン,ブランドン[サンダースン,ブランドン][Sanderson,Brandon]
1975年アメリカ・ネブラスカ州リンカーン生まれ。ブリガム・ヤング大学で生化学を専攻していたが、のちに英文学に転向。2004年に修士号を取得し大学を卒業後も、大学に残り教鞭をとる。また在学中には学内のSF・ファンタジイ同人誌の編集に携わる。2005年に『エラントリス鎖された都の物語』でデビュー。現在は妻、息子とともにユタ州プロボ在住
金子司[カネコツカサ]
1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
13
          
            まさに“試されし王”。政治に私生活に…試されまくりのエレンド。一方ヴァンは惑う中、必死にエレンドを守ろうと… エレンドの籠もる首都を狙う二大君主も個性的。キャラが立ってます。今回初登場のセト卿は傍若無人にみえて緻密?エレンドの父ちゃんは徹底的に人でなし、謀略が生き甲斐みたいな男だし…そんな中、エレンドの不器用な真っ直ぐさが光ります。2011/07/04
          
        アイゼナハ@灯れ松明の火
12
          
            堪能!まさに副題の通り、王としての資質を試されるエレンド。この非常事態になに馬鹿正直やってるの?と思うこと度々でしたが案の定…しかし、負けたからこそ解ることって確かにあって、あきらめない限り本当に負けた訳じゃない。ここからどう巻き返していくのか次巻に期待です。ヴィンの方は、ゼインの登場でもっと揺れ動くのかと思いきや、やっぱり一途で…可愛いなぁ。とはいえ後段、エレンドとの間に、想いの相互曲解因子が注入されており、今後どうなる?〈深い闇〉の正体にも徐々に迫りつつある感があり、あー本当に次が待ち遠しい!2010/04/11
          
        じお
11
          
            ★★★★☆ ストラフとセト、加えコロス軍の侵攻に王となろうとするエレンドは自らの良心を持って立ち向かう、一方でヴィンはゼインとの邂逅と深き闇の正体について思いを巡らせていた、エレンド編ともいえるエピックファンタジー第2部2巻。前巻から続いてエレンドを中心にしたつくり、政略闘争を物語のベースに敷きエレンドの成長と、違った読み味を出している、その趣向のおかげで飽きなく読める。時代の勇士と深き闇、入り込んだスパイを探る謎解きやサスペンス的要素も濃くなってきて、メインのストーリー自体も順当にいかず→2021/05/14
          
        duzzmundo
9
          
            2巻目は誰がこの国を統治するのかという、政治がメインな感じであまり合金術の出番はナシ。エレンド視点で話が進みすぎな気もしますが、なかなかおもしろいです。エレンドはエレンドであって、やはりケルシャーではないのです。この国の民たちにも、読者的にも。次巻で話は大きく動くのか気になりつつ、続けて読もうと思います。2020/07/15
          
        静間
7
          
            金属から力を得るものの物語。相変わらずルサデル包囲網はストラフ・セト・コロスと言う四つ巴の膠着状態。今回はファンタジー要素よりも理想の国造りを目指すエレンドの政治に注目。テリス族のティンドウィルのおかげでようやく王らしくなったエレンドは自分の作った法律によって解任される。彼は自分が今の膠着状態を解決できると王への返り咲きを画策するのだけど…。正直者で嘘のつけないエレンドが誠実さを犠牲にしてしまうのがショック。でも報われない。ヴィンとも溝は深まるばかり。個人的に大好きなカンドラの正体には吃驚。再登場希望。2012/11/03
          
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            - 和書
 
 - ど根性ガエルピョン吉物語
 


              
              
              
              

