内容説明
優しい革命家は死に、その魂は若き王に継がれた。そして今、彼らの都に軍勢が迫る。全米ベストセラー、世界17カ国の読者が熱烈に支持する『ミストボーン―霧の落とし子』待望の第二部。
著者等紹介
サンダースン,ブランドン[サンダースン,ブランドン][Sanderson,Brandon]
1975年アメリカ・ネブラスカ州リンカーン生まれ。ブリガム・ヤング大学で生化学を専攻していたが、のちに英文学に転向。2004年に修士号を取得し大学を卒業後も、大学に残り教鞭をとる。また在学中には学内のSF・ファンタジイ同人誌の編集に携わる。2005年に『エラントリス 鎖ざれた都の物語』でデビュー。2006年に刊行された『ミストボーン』三部作は、第三部がニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リスト入りするなど、ファンタジイ・ファンの枠を超えて多くの読者に愛されている
金子司[カネコツカサ]
1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
18
灰降る霧の世界、第二章開幕。支配王を倒し革命を成し遂げたヴァンたちだったが、都は二大貴族に包囲され、なおかつ獣人軍団までもが迫っていた… 愛する人を守ろうとするヴァンは、ますます強くなっているけれど、更なる力が必要となっていた。新しい合金術そしてカンドラ(変わり身族)… 犬に化けたカンドラとの噛み合わなさがイイw ありがちだけれど。寄生獣みたい。 支配王誕生以前の過去を解明しなければ、解放された世界は救えない。さぁ続きが楽しみだ。うん傑作。2011/06/27
りー
15
「ミスト」シリーズ3部作、第2部の1巻。第1部は絶対権力者「支配王」を主人公のヴィンが倒して終わりましたが、めでたしめでたし…どころか、各領主が王を名乗り、首都ルサルデルを包囲。ルサルデルの新王は…これがもー、ヘッポコ貴族坊っちゃんだったヴィンの恋人=エレンドで。足元の議会は紛糾するし、攻めてくるのは怖~い父ちゃんの軍だし、四面楚歌で可哀想なエレンド!一方、「支配王」は謎の力の重石となっていたようで、それが外れた今、様々な怪異が起きている。盛り上がってきました。エレンドが可愛いから悲壮感無いのですよね。2020/09/21
アイゼナハ@灯れ松明の火
13
待ってましたの新章開幕!支配王を倒して1年…理想は高いが不慣れな統治の下で混沌とする王都。迫る敵軍。強敵になりそうな〈霧の落とし子〉の登場。味方に紛れ込んだスパイ。そして怪しげな動きを示す霧。今回は序盤から結構ハラハラ要素満載です。エレンドが重荷にいじけず前向きで偉い。盗賊団の面々も元気そうで安心しました。そしてヴィンが…かわいいなぁ。次巻が楽しみです。2010/02/16
じお
11
★★★☆☆ 支配王が倒されてから一年、エレンドは王位につき新たな統治がされるも外勢力からの侵略が迫っていた、一方で都から離れ旅するセイズドは世界に起こりつつある異変を感じていた、第2部開幕のエピックファンタジー1巻。新章開幕という事もあり状況説明や伏線張りに終始したという感。色々と気になる要素、面白そうなところはあるのだが、もう少し物語が動き始めるのは次巻以降かなという感触。しかしエレンドがここまでメインを張るキャラになるとは…2021/05/11
duzzmundo
9
「ミストボーン」続編。支配王打倒後、エレンドが王となり、〝生き残り”の仲間たちはエレンドに加勢する形で街を納めている。各勢力が覇権争いをはじめる中、「霧の落とし子」であるヴィンは自分に匹敵する合金術師と出会うーーという感じの第二部開幕です。この作家はハズレがないので安心して読めます。映画化もいずれするとの噂。宙を舞う合金術の描き方の実写でのポイントになりそう。続いて2巻目へ。2020/07/09