内容説明
ポーカー三昧の大学生活を終え、職を求めて伯父を訪ねたグリフェン。ところが、伯父は意外すぎる事実を告げた。かれと妹のヴァレリーは、ドラゴンの純血種だというのだ!二人はその存在ゆえに、世界の勢力均衡を乱すとしてあらゆる組織の監視の的だという。突如追われる身となった兄妹は、情熱あふれる南部の街ニューオリンズに向かう…名匠アスプリンが晩年を過ごした街への愛情をこめて贈る、極上のドタバタ喜劇。
著者等紹介
矢口悟[ヤグチサトル]
1968年生、1994年東京外国語大学ロシヤ語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yaemon1950
2
純血ドラゴンの兄妹が運と知恵と体力を使いコミュニティーの中に足場を築くお話。色んなエピソードが絡んで作中の社会(コミュニティー)を主人公がのし上がって行く。それに寄り添って読者もコミュニティーが判る様な、お話の作りが上手いと思う。作者死去に伴いこの一冊で終わってしまうのは勿体無い。2014/01/04
az_val
2
もっとドタバタなコメディかと思ったら、意外にもおとなしめ、だけど面白い。アスプリンの作品の主人公はいつも、暴力や英雄的な力とは縁のない優男だけれど、彼の行動や決断によって自然と周囲の支持と敬意を勝ち得ていく。そういうところが好きです。2011/10/29
Nekono
2
アメリカ合衆国だ。ものすごくUSAを感じるファンタジーです。このユーモアのセンスはアメコミにも感じるし、サービス精神はDLと共通。 結構分厚いのに、長くは感じません。 冒頭から君はドラゴンの末裔だよ。宣言が飛び出し、敵も味方もはっきりしないまま、巻き込まれていきます。しかし、次第に主導権を・・。 出てくる女性が、みんな強いのもこの作者さんの特徴でしょうか。 次回作も楽しみなのですが・・アスプリンさんの死去が惜しまれます。2011/07/31
冬馬
2
今さら読了 スケールの大きな話なのに、これの次の作品でアスプリンオリジナルが終わってしまうのが惜しまれるばかり。2010/07/30
アヤ
1
結構面白かった。2010/06/24