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ハヤカワ文庫
王と最後の魔術師〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150204716
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

狂乱の前夜祭は過ぎ去った。しかし捕えられた王党派の学生たちは帰らず、新年を迎えた都には、王と魔術師をめぐるひそやかな噂と不穏な空気が流れはじめた。家名の重荷に苦しむセロンは貴族令嬢との結婚を決意し、一方、古代の魔術書を手にしたバージルは、とうとう論敵クラブ博士に学者生命をかけた論戦を挑む。愛し合いながらも背き合う恋人たちのあいだの溝が深まるなか、ついに運命を決する公開論争当日となったが―。

著者等紹介

カシュナー,エレン[カシュナー,エレン][Kushner,Ellen]
ワシントン生まれの作家・ラジオ番組司会者。『剣の輪舞』(1987)でデビューし、『吟遊詩人トーマス』(1991)で世界幻想文学大賞および神話文学賞を受賞。現在ニューヨーク在住

シャーマン,デリア[シャーマン,デリア][Sherman,Delia]
東京生まれの作家・編集者。ファンタジイ長篇The Porcelain Dove(1993)で神話文学賞を受賞。現在ニューヨーク在住

井辻朱美[イツジアケミ]
東京大学人文系大学院比較文学科卒、白百合女子大学文学部教授、作家、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

olivegreen

3
結末、そうきたかー!!という感じ。神話がベースにあるようなのでその筋に引っ張られすぎてセロンとバージル自身の物語になりきってないところに不満はあったが、ダークな雰囲気は好きだった。魔術と思ってもいいし、すべて偶然の重なりという風に読めなくもない筋書きになっているところが面白い。ジェシカがいい!これの「その後」、書いてくれないかなー。2010/12/02

花手毬

2
やっぱりこういう終わり方になったか・・・ちょっと予想はしていたけれど、可哀相。でもこの独特な雰囲気には、あった結末だと思う。2010/12/17

空蝉

2
学生達の改革運動や過去の儀式が復活してくるシーンは好きだ。王と魔術師の遣り取りも、雰囲気があって良い。惜しむらくは、主人公二人に魅力を感じない。大きな流れに呑まれて、他の二作に比べて受動的な気がする。キャザリンを始めとする女性陣の方が、圧倒的に魅力的。魔術師を失った王のセロンが、あの市にどう戻って来るのか、は気になる。2010/01/26

彩也

1
解説に「剣の輪舞」とは趣きが異なると書かれているが、個人的には別物だと思いたい。設定や歴史が大量に追加されているが、「輪舞」だけで完成していたのだと思う。スケールが大きくなっているはずなのに、物語の奥行きは「輪舞」の方が圧倒的に上な気がする。世界に広がりを感じない。歴史ファンタジーに無理矢理神話要素を追加しているような印象を受けた。神話のセロンと歴史としての学生たち、結末が引き裂かれてしまっている。2010/08/16

mikage

1
エピックFTとしては、よく出来てると思う。ほんとに。けど、シリーズものの続きとしては、上巻で前述の通りキャラの魅力が薄ーい。2009/01/22

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