内容説明
都で随一の腕を誇る剣客リチャード・セント・ヴァイヤー。決闘の請負をなりわいとする彼は、愛人の美青年アレクと気ままな暮らしを送っていた。しかし、謎めいた貴族が政敵の暗殺を依頼してきた日からリチャードの運命は少しずつ狂いはじめ、ついには都を揺るがす陰謀のさなか、おのれとアレクの命をかけて闘うことに…。怖るべき権謀術数の渦中に巻きこまれた若き剣客の冒険を描く名作長篇に本邦初訳の短篇三篇を増補。
著者等紹介
カシュナー,エレン[カシュナー,エレン][Kushner,Ellen]
ワシントン生まれ。出版社勤務を経て、1987年に『剣の輪舞』でデビュー。1991年発表の第二作『吟遊詩人トーマス』で世界幻想文学大賞および神話文学賞を受賞。『剣の輪舞』と同じ都市を舞台とする姉妹篇に『王と最後の魔術師』(デリア・シャーマンとの共著)と、2007年ローカス賞を受賞した“The Privilege of the Sword”がある。ラジオ番組「サウンド・アンド・スピリット」の司会者としても著名
井辻朱美[イツジアケミ]
東京大学人文系大学院比較文学科卒、白百合女子大学文学部教授、作家、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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