内容説明
ドラゴンたちの国、ティアマト国。アゴールニン啖爵の臨終の席は大騒ぎだった。娘婿のデヴラク士爵が、横暴にも取り決め以上にその遺骸を食べてしまったのだ!そのうえ、いやらしい牧師が次女のセレンドラに言いよって、あろうことか…!?この一件がきっかけで、アゴールニン家の兄弟姉妹は、遺産相続をめぐる裁判、身分違いの恋愛騒動、洞窟に隠された秘宝の探索などなど、とんでもない事件に巻きこまれることに…。
著者等紹介
ウォルトン,ジョー[ウォルトン,ジョー][Walton,Jo]
『ドラゴンがいっぱい!―アゴールニン家の遺産相続奮闘記』で、世界幻想文学大賞受賞
和爾桃子[ワニモモコ]
慶應義塾大学文学部中退、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
15
最初はドラゴンの社会というのがよく分からなくて戸惑いますが、慣れるとこれがいろいろと伏線になっていることがわかります。まず、ドラゴンたちは共食いをします。さらに、鱗の色が成長とともに変わります。そして何事にも金が物言う社会です。というわけで、アゴールニン家の兄弟姉妹の話です。ここからが本題。恋愛や身分や訴訟やあれこれが複雑に絡んで、めっちゃ面白いの!さながらジェーン・オースティンの世界なのよ!オースティンなので勧善懲悪、大団円(嫁姑問題は除く)は保証されてます。彼女の作品が好きな人には、超絶おすすめ。2023/09/04
CHIE
3
人間をドラゴンにしてるだけって言われるとそれだけかもしれないけれど、それでも楽しめたわ。2010/02/17
さきⅢ【ロマンス小説専用】
2
★5:こちら10年以上積んでた本。購入動機は『クシエルの矢シリーズ』と同じ翻訳者が手掛けた作品だったからと記憶する。 ヴィクトリア朝時代をドラゴン達が演じたらこうなった!という設定が、突飛なようで実はまったく違和感なく面白く読めた。身内の屍(人間なら相続財産か)を喰らうことで、そのぶん、より強大でパワフルなドラゴンになっていくとか、そこはそのまま人間社会の”骨肉の争い”とかけて皮肉たっぷりうまく表現。 ⇒2020/03/28
にゅきみ
2
ごめん。無理。ドラゴンで宮廷劇書いてるだけだし…2009/03/24
ムニ
1
遺産相続とか嫁姑問題とかの描写が生臭すぎて、読後ゲンナリだけが残った。ドラゴン好きだし、生臭い小説も読むけど、二つを足されると無理。
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- 和書
- 事業運