内容説明
ぼくの名はヴァント、魔術師エベネザムの弟子だ。師匠の奇病を治す旅のすえ、一千の禁じられた悦楽の都ヴァシタに到着した…はずだったが、見れば都はそっくり姿を消している!都を取り戻し、魔術師の病を治すため、ぼくは厭戦家のつるぎを手に、最後の決戦の地となる地底界多重地獄に下りる羽目に。詩を詠む悪魔との激戦の決着は、そしてヴァントの恋の結末は?ゆる~い面白さがあとを引く必笑三部作、ここに完結。
著者等紹介
ガードナー,クレイグ・ショー[ガードナー,クレイグショー][Gardner,Craig Shaw]
1949年、ニューヨーク州ロチェスター生まれ。ボストン大学で放送と映画を専攻し1971年に卒業するが、就職難で職を転々とする。船の荷役の仕事などを続けながら作品を書き続け、1978年『ファンタスティック』誌に掲載された短篇“A Malady of Magicks”でデビュー。以後1987年に専業作家となり、現在もホラーやファンタジイを中心に精力的に活動を続けている
冬川亘[フユカワワタル]
1948年、東京大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まうやお
1
全3巻完了。乱闘になるとやたらと登場人物が集合し、それでいて様子が不思議と頭に入ってくる、実はとても上手な作家さんなのかも。2015/08/17
斑入り山吹
1
やっほー!やっと最終巻だ。いや、地獄がそういうところでいいんですか?クライマックスの舞台がそこっ!?思いっきりパロってるよ。クライマックスの舞台には大ウケ。ガックスクスの詩がほんと楽しい。 雨よ降れ降れ、雨よ降れ、やつがれガックスクスを濡れしめよ、ここは名月赤城山! 群馬県人にはグッときますって。進む気あるの!?って感じの話の割に、いつの間にやら上手にまとめらているのよ。やりますな。2012/11/17
RYUJI's_Partner(ATM)
1
再読。 いやはや、最後までクシャミは厄介(笑)2012/05/11
hroko
1
3部作の完結巻…恋人を助けるために敵地に乗り込む、という王道なエピソードで締めくくられますが、ユーモア路線は相変わらずです。表紙は魔法使いの帽子から花とフェレットがこぼれ落ちる絵ですが、これが切り札となる展開…そして、ラブコメっぽい修羅場を経験しながら、少年の恋も決着します。女性のほうが、将来を意識した付き合いを望むのですよ。魔法学院での理学部と工学部の議論のパロディみたいな論戦や現実問題よりも議論を優先する教授という大学ネタも楽しめます。最後まで、魔法・魔術が万能でなく、機転と勇気と恋の物語でした。2011/05/23
ぽん
0
やっと禁断の都に着いたのに、やっぱりいろいろあるんだね~。ヴァントの恋の結末も、良かったね。2009/12/30