内容説明
マロリー皇帝ザカーズに一時は拉致されたものの、彼を説得して東の大陸へ渡ることに成功したガリオンと仲間たち。しかし、皇帝に連れられ一行が訪れた美しいマロリーの都市マル・ゼスは、やがて凄まじい疫病に襲われる。その混乱に乗じて宮殿を脱した一行は「闇の子」ザンドラマスを追って、かつてトラクが暮らしていたアシャバの家に向かう。だが、その崩れかけた暗い家で彼らが出会ったのは、予想だにしない相手だった。
著者等紹介
宇佐川晶子[ウサガワアキコ]
立教大学英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おかむー
61
マロリオン物語第三巻。一行はクトル・マーゴスに始まりマロリーの首都マル・ゼス、“カル・トラクの家”アシャバ、そしてカランダ七王国を巡る。『よくできました』。ガリオンの息子・ゲランを誘拐したザンドラマスを追う旅も中盤、旅のこまごました所では仲間同士の皮肉の聞いた軽快なやり取りでニヤリとさせつつも、要所で息子を奪われたガリオンとセ・ネドラの切迫した心理をザンドラマスに利用されることで緊迫感も失わない。この巻のラストで初めて実体のザンドラマスと対面することになるが、まだ二巻残っているので一筋縄ではいかないのだ2017/01/14
本木英朗
16
ガリオンやセ・ネドラたちは、マロリー帝国皇帝のザカーズに誘われて(というか無理やりかもしれんが)海を越えて東の大陸へとやって来た。そしてここではまたさまざまな人と出会ったり戦闘したりとあって……という3巻である。そしてこの巻の最後ではザンドラマスという女性の姿も見ることができる。ポルガラとどうやら戦闘を始めるのか、どうなのか。それは自分たちで考えよう。……というわけで次は4巻だねえ。2020/01/03
タッキー
13
疫病から戦闘から、この巻もいろんなことがありました。また、タイトルの異形の道化師も大活躍!誰かが死ぬということですが、それが誰なのか気懸りなまま 第4巻へ!台風。被害が大きくなりませんように。2018/09/30
しまっち。
6
ガリオン大活躍。でもエリオンドの存在が薄くて、逆にひっそりと出番を待っているという印象を与える。絶対に重要人物に違いないのだけれど。シルクの活躍も痛快、そしてとうとうリセルにつかまったね~。よかったよかった。セ・ネドラは一番かわいい時期の息子と離れ離れで本当に気の毒だ。ゲランはザンドラマスに悪い影響を受けていないだろうか心配だ。そしてそのザンドラマスと因縁ありそうなポレドラの登場。一気に進みそうな気配を感じるがまだあと2冊。2018/08/13
ぎんた
2
ザカーズがまだまだキーマンな予感。割と終盤にかかっている感じがするけど、まだ2冊あるあたり、もう一波乱ってところなのかな。結局のところシルクが一番好きな気がする。さて、次巻へ。2015/10/16