ハヤカワ文庫
魔術師の城塞―ベルガリアード物語〈4〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 605p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150203894
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

高僧クトゥーチクとの戦いのすえ、ガリオンとベルガラス一行はついに“珠”を邪神のしもべの手から奪還することに成功した。“珠”を本来あるべき“リヴァの広間”に安置すれば、旅は終わり、かつてのような農園での暮らしに戻れるのではと期待したガリオン。だが“珠”がかれを歓迎する喜びの歌は鳴りやまず、「運命」の一語だけを話す不思議な少年を介して、“予言”はガリオンをさらに壮大な宿命へといざなうのだった…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

60
探索の旅はひとまず区切りになるがさらに少ない人数の潜入組と大規模な軍を率いての決戦組に分かれるのは“指輪物語”の影響か。『たいへんよくできました』。一年以上に及ぶ旅の果てについに“アルダーの珠”を取り戻したガリオン一行。少年はリヴァに帰り着いて“ベルガリオン”として玉座の主となると同時にトラクとの対決を宿命と知る。この巻のクライマックスはなんといっても後半のセ・ネドラ。“世界の女王”として軍を不毛な戦いに導くと知りながらも、涙をひた隠してひとびとを鼓舞する我が儘な小娘からの成長に胸が熱くなる。2015/11/08

ワッピー

23
宿敵クトゥーチクを倒し、珠を取り返した一行は敵国を脱出し、珠の守護者である島国リヴァ国王の戴冠の儀を実施。予言に示された竜神トラクとの最後の決戦が迫ります。この巻では、リヴァの地下温泉でのガリオンの浸礼シーンの美しさ、シルクの精神的危機、そして宿敵との決闘により疲労困憊したベルガラスの危篤、ガリオンを気遣うセ・ネドラが自らの役割に覚醒するなど、読みどころ満載です。アンガラク諸国の侵攻が始まり、西方諸国が立場や文化の違いを越えて結集。各国が特性・能力を生かし大敵に当たる描写のすばらしさには羨望を覚えます。2019/12/10

本木英朗

16
ガリオンやベルガラス、ポルたちはいよいよリヴァの地に着いた。そしてガリオンは「西方の大君主」という立場に立てられてしまう。しかもセ・ネドラひとりが、それを知らないでいた。そしてセ・ネドラは……という第4巻である。まあ、あとは読めばいいよねえ。しかもやっぱり、ガリオンとセ・ネドラはそれぞれの道を着くのだけれど、それもまあいいかなあ。そして最後は第5巻、最終巻である。どうなるのか楽しみだ。ではでは、また。2019/12/03

tom

14
あれよあれよという間に主人公は王様になってしまう。そして、わがまま王女様は、王様の婚約者に。この安直さ。さらに、王様は悪者退治への旅に出発し、婚約者は王様を側面から助けるために、美しい鎧をまとって兵隊徴募に出発という展開。全5巻、各巻500頁という大部なのに、大味なこと、とんでもないというファンタジー。でも残り一冊。この著者、ファンタジーをたくさん書いているけれど、おそらくきっといずれも同様の味わいと思われる。5巻を読了したら、次はル・グインの「影」を読む予定。2021/09/07

しろ

12
☆7 リヴァに入ったり、珠が剣におさまったり、ガリオンが王になったり、そろそろ最終対決だったり、と色々あるがなんといってもガリオンとセ・ネドラの恋の話の巻だった。久しぶりに再会して、いきなり嫉妬で喧嘩とか、お互いが好き合っていることを解っているのに行動に表せられないもどかしさ。王と王妃になることでプライドとか釈然としないものがあったりと。しかしそれが強い愛を生み出していくその過程はもうただの恋愛小説。次に再会する時が楽しみだ。2014/04/29

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