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ハヤカワ文庫
魔法使いとリリス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150203511
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

変身の技では世界一と評判の、魔法使いグライレンドンに弟子入りすることにした青年オーブリイ。村外れにある館を訪ねると、魔法使いの妻リリスが彼を出迎えた。態度の冷たい、緑の瞳のどこか魅惑的な女性―弟子として館に住むうちに、オーブリイはそんなリリスのことを想うようになるが、彼女は“愛”という感情が理解できないと言う。なぜならリリスの正体は…。新鋭が贈る、愛と魔法に満ちた哀切なるファンタジイ。

著者等紹介

シン,シャロン[シン,シャロン][Shinn,Sharon]
1957年4月カンザス州ウィチタ生まれ。ミズーリ州セントルイスで育つ。DECOR誌の編集長を務めるかたわら、1995年に処女長篇となる『魔法使いとリリス』を発表し、優れたファンタジイ処女作品に贈られるウィリアム・クロフォード賞を受賞した

中野善夫[ナカノヨシオ]
1963年生、立教大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)、ファンタジイ研究家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

14
変身の技を学ぶため魔法使いに弟子入りした青年は、次第に魔法使いの美しい妻に惹かれていく。けれどその妻には秘密があって…というファンタジー。これが良かった。つくづく良かった。妻であるリリスが主人公への愛と自分が望むものの間で苦しみ、それでも訴える姿がせつなかった。この切実な物語は分かる人にしか分からないのではないだろうか。そう思わせるような凛とした美しさに満ちたお話でした。2016/01/06

ヒダン

9
許されざる純愛は面白かったしとてもいい感じのファンタジーだったのですが、もっと魔法を使う場面が欲しかったなと思いました。ファンタジーとしてのこの世界の規則、魔法についてのルールなどがもっと明示的な方がファンタジーの世界を楽しめただろうし、特にシリルの魔法を使うところがもっと見れればグライレンドンとの違いが際立ったように思う。自分の力で他者を支配しようとするグライレンドンは悪者だけれども一線を越えた邪悪さは唐突な印象があった。師匠同士の関係など書かれていないところの物語も気になるところ。2016/10/28

鳩羽

9
若き魔法使いオーブリイが変身の技を極める魔法使いグライレンドンに弟子入りする。奇妙な使用人と美しい妻リリスと暮らす老魔法使い。オーブリイはやがて、リリスと共にいることに喜びを感じるようになっていくが、恐ろしい事実にも気づいてゆく。…愛とは相手を変えることなのか、自分が変わることなのか。暴力や支配で変化した結果を、愛の代替物にできるのか。一度変化したものを共に戻す魔法こそが、一番難易度の高い魔法であるのだが…。リリスが善き生を考えた時、オーブリイの愛だけでは足りないというのは、ほんまそれ感がぱない。2015/12/25

内間悠介

4
本質と本能、そして愛の物語だった。淡々と進んでいる様で、描写が本当に精緻。ゆっくりと成長していく主人公の想いの様に、丁寧に追っていく。対決は凄まじいテンポ。映画の様に目に浮かぶ。エンディングはバラッドやサガの様で、綺麗かつ想像に任せてくれる。素敵なお話しでした。2015/10/17

ろびん

3
主人公が結構酷い。2018/03/02

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