内容説明
悪霊フドールから逃れるため地中へ潜り、十数世紀も未来の大陸にたどり着いてしまったラプソディとアクメドたち。だがそこでも悪霊の潜んでいる気配が!善良な仮面の下、悪業にほくそ笑むフドールに取り憑かれし者は、一体誰なのか?謎の男アシェを怪しむアクメドの心配もよそに、二人でドラゴンの洞窟へと旅に出たラプソディ。だが彼女もアシェの奇怪な行動を不審に思いはじめて…。『ラプソディ』に続く第二部登場。
著者等紹介
ヘイドン,エリザベス[ヘイドン,エリザベス][Haydon,Elizabeth]
1965年アメリカのミシガン州生まれ。空軍士官だった父の転勤に伴い、世界各地を転々として育つ。大学卒業後、教育図書の編集者の職につくが、友人の勧めで初めて創作した『ラプソディ』が人気をよび、作家に転身
岩原明子[イワハラアキコ]
東京大学英文科卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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seri
47
二部に入ってから圧倒的に加速していく面白さ。幾重にも張られた伏線が、薄いベールを一枚一枚めくっていくように明らかになっていく。まだまだ見えない部分は多いけれど、確かに動き始めた物語。一部よりも生々しく迫る悪の脅威、それぞれの傷と悲しみ、新しい出会い。迷子だったラプソディが一つ一つ、確かなものを築いていく。誰が何を考え誰を信じていいのかすら、分からない。けれど燃え上がる感情は、激しく瞬間的な火ではなく、永続的に道を照らす星の輝き。この静かな感情の昂りが続きそうな予感を確信に変えつつ下巻へ。2014/05/25
詩歌
2
アシェ登場。アクメドの朝の習慣が可愛い。リリングラスの特製のお茶、というとレモングラスティーを想像してしまう。2014/03/17
カン
1
エリンシノスがいい味出してます。2015/11/23
__calm
1
ラプソディがやっとアシェに対して不信感を抱いてくれたので、一気に物語に締まりが出ると同時に視点が現実に起きている事態に追いついてきた印象。疑念を抱くことで「それでも相手を信じたい」というラプソディの言動がただの夢見がちな妄言ではなく、切実な願いとしてこちらに伝わって来る。多くの出会いがあったり、人と人、出来事と出来事が線で繋がっていく心地よい感覚も味わえる楽しい読書でした。下巻にも期待。2014/09/21
しゃお
1
再読。2010/12/10