ハヤカワ文庫<br> テイルチェイサーの歌

ハヤカワ文庫
テイルチェイサーの歌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 518p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150201340
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ぼくの名はテイルチェイサー。偉大なる猫一族の末裔。これといった取柄もない平凡な猫。そんなぼくに大きな異変がおとずれた。ほんの何日かの間に愛しい牝猫ハシュパッドを含む数匹の仲間が、前ぶれもなしに行方をくらましたのだ。集まった長老たちは自力で解決する方法を見いだせない。業を煮やしたぼくは、ひとりハシュパッド探索の旅に出ようと決心した。だが森へ足を踏み入れたぼくを待ち受けていたのは、地上制覇をもくろむ邪悪な存在だった。…伝承の歌に彩られた猫族の世界を舞台に若き英雄の成長をみずみずしく謳い上げる傑作冒険譚。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

乾圭

1
猫の瞳には何故魅入られるのだろう。暗闇で光り獲物を捉え、太陽の下で朗らかな眠りに耽る。人間をものともしない。そんな猫の世界観によって描かれた『テイルチェイサーの歌』はまさに傑作!連綿と受け継がれる祖先の歌。猫たちはその誇りを胸に、〈大きい連中〉と無関係に生きていた。そんな中フリッティ・テイルチェイサーの友、ハシュパッドが突如姿を消した。次々と起こる異変。そしてフリッティはハシュパッドを探す旅に出るのだった……。言葉選びがとても素敵。何より猫を視るその観察眼に恐れ入る。ここまで猫の目で描かれたものも珍しい。2019/06/04

あかつや

1
取り立ててとりえのない若者テイルチェイサーは失踪したガールフレンドを探すため旅に出る。様々な出会いと別れ、仲間と助け合いながら成長し、ついには悪の権化のような恐るべき怪物と対峙して、神話的な争いの渦へと巻き込まれていく・・・にゃんてかっこいい物語だろう。猫なのに、いや猫だからこそなのか。大枠はよくある冒険譚ではあるが、魅力的なキャラクターたちがいきいきと動き回ってそれを感じさせにゃい。猫好きな人にぜひお勧めしたい一冊です。まあ私は犬派なんですがね。2018/03/30

Noboru Sugiyama

0
一度読んだ本だが、引越しの際にどこかに行ってしまったらしく、アマゾンで再度購入。「ウォーターシップダウンのうさぎたち」に匹敵する動物を主人公とした幻想小説だと思う。人間は猫の召使で惨めな存在らしい。近所の猫を見ていると、そう思っているんじゃないかと思う節もある。2018/02/12

りょう

0
猫好きならおすすめ。 にゃんこたちのネーミングセンスとか、表現が、ぱない☆ (翻訳家さんがすごいのか?) ねこたちの母なるオールマザの瞳 ← 月のこと とか、も~~~も~~~~っ(終2015/02/07

GEL

0
猫の地球儀の元ネタと聞いて、アマゾンマーケットプレイスでゲット。擬人化ではなく知性化(非サイボーグ的な意味で)された猫の冒険譚。冒険モノとしてはすごくスタンダードなストーリーなのだけれども、主人公が猫であるという語り口が面白い。人間のように振る舞うのではなく、あくまで猫が言葉を持ったらという視点で描かれている世界。そこにおもしろさを感じられるのであれば、あるいはあなたが猫好きであるのならばオススメ。2010/10/25

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