ハヤカワ文庫<br> アヴァロンの霧〈4〉円卓の騎士

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ハヤカワ文庫
アヴァロンの霧〈4〉円卓の騎士

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  • サイズ 文庫判/ページ数 441p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150201197
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

モーゲンの夫ユーリエンス王は寄る年波には勝てず、しだいに病床に伏すようになった。となると、やがて王の実権を握るのは長男のアヴァロッホ。だが、この男、性悪なうえに根っからのキリスト教徒。しかも、モーゲンが次男のアコロンと密かに情を交わしていることまで知っている。ドルイド教の復権を願うモーゲンにしてみれば、その信奉者であるアコロンこそ次期王となるべき人物。さらには、アコロン王誕生のあかつきには、アーサー王との対決の計画もある。かくしてモーゲンは、アヴァロッホ殺害を企むが…。超ベストセラー大作、堂々完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

18
あらゆる事が裏目に出てもがき苦しむモーゲン。アコロンを使ったアーサーの殺害は失敗してアコロンが死亡。ニムエによるマーリンの殺害はニムエの命もともに奪い跡継ぎを失う。そして、表紙はモーゲンがレイヴンの力によって同一化した女神。神降ろしの依り代になったモーゲンの身代わりにレイヴンが命を落とした。騎士たちは神降ろしの結果、聖杯探求に出掛け、命を落とす。残されたアーサーは、モードレッドの罠にはまり命を奪われたがモードレッドも死亡。モーゲンだけが残され、女神信仰が聖母信仰と同化していく世界を見届ける。2023/11/26

明智紫苑

5
読了。他の読者さんから「失敗作」扱いされても仕方ないかもしれないなぁ…。なぜなら、バーナード・コーンウェル氏のアーサー王三部作という「上位互換」作品があるし、何よりも、ブラッドリー氏自身の子供に対する性的虐待加害者疑惑というスキャンダルを知ってしまった時点で、私はもうこの小説を読んでも素直に感動出来ないのだ。自称「フェミニスト」も含めた「女性の加害性」並びに「有害な女らしさ」とは、他ならぬ作者自身だったというオチが付いてしまった。娘さんは神田沙也加さんや鴨志田ひよさん以上の「毒親被害者」だったのだ。2024/05/18

ホレイシア

3
まあ普通にファンタジー及第点。2008/01/06

ねんそ

1
女性視点での、って部分はまあ置いておいても、ちょっと自分が信じる存在に重きを置きすぎて自己正当化が皆さん激しいよなー、その割に男側の行動が状況に流されてる感じでいまいちこう納得いかないなー、とか思ったりしました。 やっと読みきった…って感想が正直なところです2022/05/09

小説大好き

1
今回は中村融の解説への反論を試みようと思います。今作は決して傑作ではありません。私は今作のようなフェミニズムを「片翼なきフェミニズム」と呼んでいます。解説にて中村は今作で描かれるのは「女の内面と男の行動」と指摘しますが、これはよくある誤った評価です。「女は行動と内面が描かれ、男は行動しか描かれない」が正解です。中村が絶賛する「さまざまなテーマ」は全てこの不均衡な構造を介しフェミニズム的二項対立へと単純化されるので、物語世界は「さまざまなテーマ」により豊かになるどころかどんどん扁平になっていきます。(続く)2021/11/30

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