内容説明
「燃えろ!」ガリオン少年は、心に潜む不思議な声に命じられるまま言葉を放った。すると、たちまち親の仇チャンダーが炎に包まれた。ついにガリオンの内に眠っていた恐るべき“力”が目醒めたのだ。やがて時を経るにしたがい、この魔力は死んだ子馬を生きかえらせ、巨大な岩をも動かすほど強力になった。が、ガリオンには魔力をコントロールする術がわからない。あまつさえ、彼の内なる声は謎めいたことを語る有様。自分は得体の知れぬ怪物と化したのか?ガリオンは不安にとらわれながらも、〈珠〉を盗んだ邪神トラクの高弟を追うが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
18
盗まれた珠を追って一行はアンガラクの民マーゴ人の国へ。ベルガラスたちを待ち受けていたのは、宿敵クトゥーチクだった。予言の成就に必要な最後の仲間を発見したベルガラスは、珠を取り返すため魔術による死闘を繰り広げる・・・各巻頭に示される神話により世界観が深まり、ストーリー上起きている冒険と古代の出来事が次第につながっていく仕組みもよく考えられています。スパイで悪党のシルクの機略縦横っぷりには感嘆し、岩を通り抜けることのできる偏狭な異能者レルグが次第に開かれていくプロセスは「小公子」にも似たカタルシスを覚えます。2019/12/09
Mzo
5
少年の覚醒、そして神々との邂逅。だんだん全体像が見えてきたかな。2010/11/02
nizi
4
2巻が家のどこかにいってしまった。おかげでガレオンがいきなり力を付けたように見える。知らない奴もいる。まあでも普通に読んでしまった。2025/02/16
ホレイシア
4
まあ名前も地名も、覚えてしまえばどってことないっすよ。2008/01/01
ruruti
3
登場人物も、ほぼ全員登場。これから、世界をかけた戦いが始まる。ワクワク。2012/11/17