出版社内容情報
太陽系侵略を企む三体文明に人類のスパイを送る「階梯計画」の主人公となった孤独な男・雲天明が語る真実とは。『三体』公式外伝
【目次】
内容説明
太陽系侵略を企む三体文明に人類のスパイを送る「階梯計画」の主人公となった孤独な男・雲天明。彼が語る秘めた過去とは。『三体3 死神永生』の背後に隠された真相が明かされる第一部「時の内側の過去」。和服姿の智子が驚きの再登場をする第二部「茶の湯会談」。太陽系を滅ぼした“歌い手”文明の壮大な死闘を描く第三部「天萼」。そして―。『三体』著者、劉慈欣公認!『三体』に焦がれた著者が贈る衝撃の公式外伝。
著者等紹介
宝樹[バオシュー]
1980年、中国四川省広元市生まれ。北京大学を卒業後、ベルギーのルーヴァン・カトリック大学にて哲学の修士号を取得。2010年、フリーライターとして活動しながらSFの創作を開始、これまでに長篇・中短篇集など数冊を刊行している。いまもっとも注目される新世代中国SF作家のひとりである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chiseiok
32
二次創作でありつつの公式外伝?期待と不安がせめぎ合う複雑な気分で読み始めましたが結果は大満足!確かに"双対箔"並みの超大風呂敷を広げて力技でゴリゴリ畳んでゆく様は同人誌的な自由さ。原作ではあえて語られなかったのであろう雲天明やディオレナ、更には"歌い手"たちについての詳細な描写は、まさに公式外伝の名に恥じない。そして原作の結末で創生されたエコスフィアにこんなに重要な意味があったなんて!…おっとっと、あくまで二次創作でしたね。まぁ賛否両論はあるとは思いますが、個人的な"三体ロス"はかなり癒されたかも(笑)。2025/07/15
よっち
23
太陽系侵略をもくろむ三体文明の「階梯計画」に対抗するべく、その懐に人類のスパイを送る階梯計画の主人公となった孤独な雲天明の秘めた過去が明らかになるスピンオフ小説。三体艦隊に囚われていた間に何があったのか?最終巻のの背後に隠されていた驚愕の真相、意外なかたちで再登場する和服姿の智子や、太陽系を滅ぼした歌い手文明の壮大な死闘という三部構成で、著者自身から公式スピンオフとして公認されただけあって、設定的には違和感がなかったものの、原作との解釈違いもあったり、いろいろ好みが分かれる部分があるのかなとは思いました。2025/06/19
じん
5
三体シリーズ5作品目読了。この作品は特殊で外伝的な作品であるが、別の方の2次創作が作者公認の公式作品となった。そのため作者も違う。読んでみて元々の作品の複雑さもあり、ここまで2次創作で話を紡げるのは凄いなと感じた。日本のサブカル的な部分が出てきたりして面白く読めたし、親近感を覚えるところもあった。今まで出てきてたキャラクターが沢山登場して懐かしさもある作品だった。読んだ人の作品の好き嫌いが分かれる作品だと思うが、自分はまた別の宇宙の作品として好きな作品。2025/09/07
ろいと
5
★★★☆☆ 『三体』著者公認の二次創作。雲天明の送った人生に始まり、宇宙の過去、そして未来までの壮大な物語が展開される。本編の様々な要素を上手く組み合わせているため説得力はあるものの、話を大きくしすぎて安っぽくなっている印象を受けた。どこかの児童文学を思わせるラストも噴飯もの。ただ、第一部『時の内側の過去』は文句無しに素晴らしかった。2025/07/25
もるもる
5
二次創作らしいが、違和感ないくらい良くできてて夢中で読んでしまった。ところで、あまりに自然な流れでハルヒの「エンドレスエイト」がボコボコに言われてるの、日本のサブカルの影響力を感じる面白い。2025/07/12