出版社内容情報
太陽系侵略を企む三体文明に人類のスパイを送る「階梯計画」の主人公となった孤独な男・雲天明が語る真実とは。『三体』公式外伝
【目次】
内容説明
太陽系侵略を企む三体文明に人類のスパイを送る「階梯計画」の主人公となった孤独な男・雲天明。彼が語る秘めた過去とは。『三体3 死神永生』の背後に隠された真相が明かされる第一部「時の内側の過去」。和服姿の智子が驚きの再登場をする第二部「茶の湯会談」。太陽系を滅ぼした“歌い手”文明の壮大な死闘を描く第三部「天萼」。そして―。『三体』著者、劉慈欣公認!『三体』に焦がれた著者が贈る衝撃の公式外伝。
著者等紹介
宝樹[バオシュー]
1980年、中国四川省広元市生まれ。北京大学を卒業後、ベルギーのルーヴァン・カトリック大学にて哲学の修士号を取得。2010年、フリーライターとして活動しながらSFの創作を開始、これまでに長篇・中短篇集など数冊を刊行している。いまもっとも注目される新世代中国SF作家のひとりである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
太陽系侵略をもくろむ三体文明の「階梯計画」に対抗するべく、その懐に人類のスパイを送る階梯計画の主人公となった孤独な雲天明の秘めた過去が明らかになるスピンオフ小説。三体艦隊に囚われていた間に何があったのか?最終巻のの背後に隠されていた驚愕の真相、意外なかたちで再登場する和服姿の智子や、太陽系を滅ぼした歌い手文明の壮大な死闘という三部構成で、著者自身から公式スピンオフとして公認されただけあって、設定的には違和感がなかったものの、原作との解釈違いもあったり、いろいろ好みが分かれる部分があるのかなとは思いました。2025/06/19
もるもる
3
二次創作らしいが、違和感ないくらい良くできてて夢中で読んでしまった。ところで、あまりに自然な流れでハルヒの「エンドレスエイト」がボコボコに言われてるの、日本のサブカルの影響力を感じる面白い。2025/07/12
Ryo0809
2
三体の謎解き本を華文SF界の気鋭が顕すという、何とも一癖ありそうな作品である。三部構成になっていて、ご丁寧に本シリーズ第三部・死神永生のあらすじまでが掲載されている。確かに謎多い終わり方であったとはいうものの、本シリーズと同じ顔触れの訳者が翻訳したとはいうものの、タッチが全く異なる作品になってしまった。なんだか、あの感動が薄まった感に陥るのが残念なため、途中でリタイアとなった。企画そのものについて、賛否両論かもしれない。2025/07/10